#戦争映画

スバラシネマex

スバラシネマex「あんぱん」“アンバランスなドラマ紡ぎ出した、完全無欠ではないヒーロー誕生の物語”

とても振れ幅の大きいドラマだったと思う。様々な側面において、見応えのある朝ドラであったことは間違いない。ただその大きな振れ幅故に、作品全体のテンションの浮き沈みや、登場人物たちの言動において、アンバランスさを感じてしまったことも否めない。
2025☆Brand new Movies

「皇帝のいない八月」“今この瞬間にも存在し得る狂気と、名優が演じた無知な乗客の意味”

渡瀬恒彦演じる主人公の、“軍人”としての憂いと憤り、そこから端を発した“狂気”に対して、現代の日本人としてまったく共感できない。ただし、その共感性の欠如を、「理解できない」と一笑に付し、この映画の本質を見誤ることもまた愚かだろう。
2024☆Brand new Movies

「ナポレオン:ディレクターズ・カット」“そして男は一人孤独に彼女を想い続ける”

結論としては、本作こそが御大リドリー・スコットが描き出したかった「ナポレオン」映画であったことは間違いない。あまりにも重要すぎる幾つものシーンによって、このディレクターズ・カットは、より立体的に、よりドラマティックに、ナポレオンという偉人の異様な人間模様を表現し尽くしていた。
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2024☆Brand new Movies

「ナポレオン」“とんでもない人間の半生を描く、短すぎた158分”

私が「ナポレオン」について知っていたことといえば、小学生の頃に学校の図書室で読んだ学研まんがの伝記シリーズに描かれていた通り一遍の生涯と、ナポレオンを「英雄」として推していたベートーベンが、彼が皇帝になったことに失望し激怒したという逸話くらいだった。
2024☆Brand new Movies

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」“いろんなアメリカ人からのBサイドを観たい”

まず最初に印象的だったのは、本作の冒頭シーンである黒煙が立ち上るニューヨークの描写が、先日観たばかりのNetflix映画「終わらない週末」のラストシーンと地続きのように感じたことだ。そこにはアメリカ合衆国という大国が明確に孕んでいる“今そこにある危機”が、イメージの一致として表れていたのだと思う。
2024☆Brand new Movies

「アルキメデスの大戦」“平和ボケしたこの国に今求められるVFX監督”

結論から言うと、とても面白い映画だった。太平洋戦争開戦前の旧日本海軍における兵器開発をめぐる政治的攻防が、事実と虚構を織り交ぜながら娯楽性豊かに描き出される。
2024☆Brand new Movies

「ファイナル・カウントダウン」“SF短編小説のようにスマートなスペクタクル映画”

歴史的な“混迷”をリアルタイムに感じずにはいられない昨今、日本国内はもとより世界的規模で“時代”は進むべき方法を惑っているように思わずにはいられない。そんな折に触手を伸ばした古いポリティカルSF映画が、殊の外面白かった。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「ダンケルク」“とりあえずAmazonでプロジェクターを物色しよう”

友人のカメラマンが、事務所兼自宅にホームシアターを備えたというので、どんなものかと訪問。彼の保有するソフトのラインナップから、映像、音響のレベルを確認するには最適だと思い、本作をチョイス。劇場でIMAX鑑賞して以来の再鑑賞となった。
スバラシネマReview

「トップガン マーヴェリック」映画レビュー “世界No.1映画スター(映画バカ)によるミラクル”

トム・クルーズがトム・クルーズであることを貫き通したことが、また一つアメージングなエンターテイメントの傑作を生み出したのだと思う。そう断言してしまっていいくらい、本作にはトム・クルーズという“映画人”の生き様が凝縮されている。
2022☆Brand new Movies

「キングスマン:ファースト・エージェント」映画レビュー “ギミックの無い凡庸なエピソード0”

過去2作に比べると、悪趣味な暴走ぶりは鳴りを潜めており、“見やすい”娯楽映画だとは思う。ただし、その代わりに特筆すべきエンターテイメント性が無いことも事実だろう。
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