「4月」は元々好きじゃない。
新年度が始まり、“新しい出会いの季節”というのが、生来の人見知りとしては大変苦痛だ。
そういう、根本的な部分でローテンションだったことも影響したのかもしれないが、
今月は極めて憂鬱な一ヶ月だった。
元々うまくいっていなかった仕事は更に落ち込み、どうにもならなかった。
向いていない仕事の実情にわざわざ気付かされて、現実からほとほと逃げ出したくなった。
それでも、生きていかなければならない。
なぜならば、自分の人生において、「仕事」以外の事象は、殆ど何の問題もなく幸福だからだ。
この一ヶ月、幾度と無く狭い営業車の中で唸り続けた。
その都度、iPhoneのフォルダを開いては、家族の写真や動画を見続けた。
なんとか、しがみつかなければならない、と思った。
難題は立て続くが、憂鬱過ぎた4月の末日、それでも一つの難題をクリアできた。
どうやら、まだ「明日」はあるらしい。

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