3年目の夜

結婚をして3年目の記念日。

週一の会議で帰りが遅くなり、少々焦りつつ帰宅したが、愛妻はまだ帰っていなかった。

育児と仕事の両立で疲弊する日々なので、仕方あるまい。

愛妻の帰宅を待ちつつ、ニュースを早送りで見ると、ビッグニュースが相次いでいて驚いた。

サッカーの日本代表はW杯の最終予選の試合中で、

首相はついに堪忍袋の緒が切れたかのように衆議院解散を決め、

女優の森光子さんが亡くなった。

帰宅した愛妻はある通知を手にしており、更に驚いた。

3年前のハネムーンでオースラリアで買ったワインを開けた。

元々甘いワインは、3年寝かした甲斐もあり更に甘く濃厚になっていた。

それを夫婦二人で慎ましく飲みながら、W杯の最終予選を録画追いしながら観た。

中東のアウェーらしい展開で後半40分を過ぎて1-1の同点。

この展開ならドローで充分と思っていたが、

ロスタイム直前に勝ち越し点を決め、見事に勝利。

いやあ、強い。今日の勝利でブラジルワールドカップ出場はほぼ確定的と言っていい。素晴らしい。

その後、ニュースの録画で今日の党首討論の模様を見た。

いろいろと追い詰められてついつい「言ってしまった」という印象も無くはないが、

相手党首も含めて、国会中が虚をつかれたような「解散宣言」は、ある種痛快だった。

どこから批判を受けようが、恥も外聞もかなぐり捨てでも、

とりあえず「何かをやった」という結果を残そうとした首相の様は、

無様ではあったけれど、同時に潔いようにも見えた。

内外の無責任な輩から叩かれまくられ、業を煮やした弁論巧者の首相が、

最後の最後にきて意地を見せたのではないか。

年の瀬のクソ忙しい時季にあらゆる局面が混沌とすることははた迷惑な話だが、

ここまで国内全体が行き詰まってしまっていては、

一度混ぜっ返してしまうことは必要だとも思う。

女優の森光子さんの死については、

彼女が映画女優ではないということもあり、特別な感慨はない。

けれど、自分自身、三十年以上も生きてみると、

それが何であれ、何か一つのことを長く長くやり続けるということは、

それだけで素晴らしく、偉大なことだと思う。

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結婚をしてもう3年も経った。

とも思うし、

結婚をしてまだ3年しか経っていない。

とも思う。

当たり前だが、まだまだ先は長く果てしない。

お互いに、感謝の気持ちを忘れずに、ぼつぼつやっていこうと思う。

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