映画の見方

今年は、60年代〜70年代のアメリカ映画をよく観ている。

映画史に残る有名な娯楽映画が多いのだけれど、

これまでは“食わず嫌い”でどうも食指が伸びなかった。

娯楽映画は時代の移ろいと共に風化してしまうことは確かに多い。

でも、当たり前のことだが、良い映画は時代を越えて良い。

今年観た映画の中で言えば、

「未知との遭遇」にしても「ダーティハリー」にしても、

時代そのものに衝撃を与えた傑作であることは明らかで、

これらの映画をタイムリーに劇場で観た人達のことをとても羨ましく思う。

そして、この時代の映画の面白味をより深める本が、非常に興味深かった。

「映画の見方がわかる本」/町山智浩著

映画評論家の町山智浩氏による著書だが、

当時の時代背景も含めた作り手の意図と経緯、

なぜこれらの映画が生まれ、社会に衝撃を与えたのかがつぶさに記されている。

タイトルの通り、映画を観ること自体の面白味が深まる名著だと思う。

映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION) 映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)
(2002/08)
町山 智浩

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