「予定は未定」と、高校時代の友人が言った。
彼の独特の“迷言”ぶりに笑ったものだが、実際は言い得て妙。まさにその通りだ。
旅行などに行くと、特にそう思い知る。
鹿児島旅行初日は、種子島に行く予定だった。
今年は、アポロ11号が月面着陸を果たしてから40周年ということもあり、
世界的にも、個人的にも、殊更に「宇宙」に対する興味が深まっている。
そういうことで、種子島宇宙センターに行けることを、とても楽しみにしていた。
が、予定変更。種子島へは行くことが出来なかった。
理由は、数週間前の台風の影響で、種子島沖に大量の流木が浮遊しており、高速船が運行停止になってしまったから。
種子島を今回の旅行のハイライトに位置づけていた僕にとっては、残念極まりなかった。
旅行初日でのトラブル発生に、テンションもガタ落ちだった。
いつまでも落胆していても仕方ないので、代替案として、その日は鹿児島市内をベタに観光することにした。
観光周遊バスに乗って、桜島展望、西郷隆盛ら偉人像の観覧、水族館……と、
季節外れの炎天下のもと、鹿児島市内をめぐる。
「城山からの桜島展望」
この日学んだことは、初めての観光地への旅行では、まず「基本」を抑えるべし。ということ。
ベタな観光コースだったが、とても楽しかった。
桜島とか西郷隆盛とか、“知ったつもり”だったものを、実際に行って見るということは、
とても有意義なことだ。と、思った。
「どこかモダンな鹿児島市内」
予定変更による予想以上の満足度を得て、一日目を終えた。
夜は、市内の居酒屋へ。
地元の食と酒を堪能しつつ、いつものように家族揃って大いに酔っ払った。
芋焼酎は基本的に苦手だったけれど、それほど悪くないと思った。
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