季節外れの大型連休に訪れた鹿児島は、
季節外れの暑さだった。
旅行に来て天気が良いということは、もっとも重要視されるべき要素だけれど、
ここまで晴れて、暑くならなくても良いのにと思ってしまった。

西郷隆盛像
一泊目のホテルをチェックアウトした後、西郷隆盛と小松帯刀の銅像を見るために、鹿児島市内を歩いた。
すると、役場らしき施設の前に停められていた数台の公用車が、揃いも揃ってホコリまみれだった。
その様は、明らかに放置自動車のそれだったので、
公用車がずっと使われていないなんて、「妙に変だなー(稲川風)」と思ってから気付いた。
ここは鹿児島。朝、ホテルの部屋から見た景色にドカンとあったものは、“桜島”だった。
自動車を覆っていたものは、ホコリではなく、桜島から降り積もった“火山灰”だったのだ。
よくよく周りを見ると、同じく降灰にまみれた自動車がそこかしこに走っていた。
場所や風向きによって降灰の状況は変わるらしいが、
「(毎日コレでは)たまったもんじゃないな」と思った。
同時に、「これがこの土地の日常なんだな」とも思った。

ホテルから見た桜島
桜島周辺では日常的に火山灰が降り注ぐということは、「知識」として知っていたけど、
ただ知っていることと、その様子を実際に目の当たりにするということとでは、意味合いと価値は大いに違ってくると思う。
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