第2回WBC準決勝戦。
日本は、アメリカを破って2大会連続の決勝戦進出を果たした。
いやー、実に面白い。
前回大会もそうだったが、WBCは「野球」の本質的な面白さを、最高級のレベルで見せてくれる大会だと思う。
その緊迫感は、高校野球のそれに似ていて、短期決戦・一発勝負だからこその「妙」が、世界最高レベルのプレーの質と混ざり合って、増幅される。
シーズン中の試合には、百数十試合を念頭に置いたある種の“予定調和”が存在する。
「今日負けても、明日勝てば良い」という感覚が、選手にも観客にもあって、それが拭いきれない“間延び感”となっているように思う。
まあ、それはそれで仕方ないことだ。ただ、「勝負」に対する執着が双方で薄れてしまうことは否めない。
「野球」というスポーツが、世界的に広まっていない原因として、そういった勝ち負けにおける概念も大いに影響しているのではないか。
だからこそ、このWBCが重要なのだと思う。
年俸何億という一流選手たちが、一球の緊張感に押し潰されそうになる姿を見た時、
「あ、野球ってこんなにエキサイティングなスポーツなんだ」
ということを、再認識させられる。
もはや、日本もアメリカも、国内リーグの利潤のみで満足していけるような時代ではない。
一野球ファンとして、本当の意味で世界的なスポーツにしていって欲しいと思う。
さあ、決勝戦。5度目の韓国戦。
ここまできたからこそ、もう「勝ち」以外必要ない。
勝負への執着こそが、すべてだと思う。
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