キムタクのスペシャルドラマを見ていると、“臨時ニュース”の表示が。
“こういうDVD保存しようと思って録画している番組の時に限って、臨時ニュースが入るんだよな~~”などと若干のウザさを感じたか感じなかったか、次の瞬間どうでもよくなった。
『中田英寿、現役引退表明』
驚いた。
まあね、そういう節が全く無かったわけではないし、この唐突さがまさに「中田らしい」と言えばまったくその通りなのだけれど、やはり驚いた。
彼曰く「最後のワールドカップ」が終わり、これで「日本代表は引退」というのは周知の事実ではあった。多くのスター選手たちがそうであるように、ワールドカップ後を引退の節目とするのは珍しくはない。
が、29歳。やはりまだ“早い”というのは率直な印象だ。
でもね。少し時間を置いて冷静に考えると、これは至極自然なことのようにも思う。
中田英寿を筆頭とする“黄金世代”を中軸として迎えた2006ワールドカップ。そして、「惨敗」という結果。
これは、多くのサポーターにとって、日本サッカー界にとって、そして誰よりも日本代表である“彼ら”にとって、とても大きなショックだったと思う。それは、決して誰のせいと言うわけではなく、ワールドカップという「勝負事」においてあまりに自然なことではあるのだけれど、それでもその“大きさ”は確実にあったと思う。
だからと言って、そのショックを受けて、中田英寿は引退するというわけではないだろう。
しかし、この結果で、彼は自分たちの世代の一つの区切りを見つけたのだと思う。
「限界」ではなく、つけるべき「区切り」だ。
そして、それはずうっとこの世代を率いてきた中田英寿というサッカー選手の区切りと直結するということを、誰よりも彼本人が感じ取ったのだと思う。
日本サッカーはこの十数年で、他のどの国にも勝る大躍進を遂げてきた。これは確実だ。しかし、今ワールドカップの結果で、その大躍進に一つの「滞り」が見えたことも確かだ。
日本サッカーは新たな未来に向けて、また一つの「変革」を求められている。
彼自身はそんなこと全否定するだろうが、「中田英寿引退」は、それに対する大きな“意思表示”のように思える。
そして、自らの引退をもって、それほど大きなメッセージ性を含められるのは、日本サッカー界には中田英寿をおいて他にいない。
日本が世界と勝負するチャンス、そして結果を残せるという事実を、自らのプレーによって開き掴み取った選手によって、日本はまた新たなステージへ向かう。

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