「バッド・エデュケーション」

2005☆Brand new Movies

 

ペドロ・アルモドバルというスペインの映画監督。
この人の作品は、例外なく、情熱的に世間の「禁断=タブー」を描きつける。
この映画で描かれるのは、もはやアルモドバルにとってはタブーでもなんでもない、普遍的とも言える「同性愛」のひとつの激しい物語。

「同性愛」という題材。
それだけで、“拒否感”を持ってしまう人はたぶん多いだろうと思う。
でも、彼の映画作品は、そういう薄っぺらな価値観なんて寄せ付けない。

その要因は、この監督の、題材に対するどこまでも真摯で、情熱的な姿勢に他ならない。
そして、この映画にも、そういう無垢で、純粋で、だからこそ情熱的な人間たちの息づかいが溢れている。

主演俳優二人の濃厚な演技が、色彩豊かで革新的な映像世界に彩られ、スバラシイ。

ストーリー的に、ラストもう少し踏み込んでもいいんじゃないか?という印象は残るが、どこか粗い顛末はむしろ、この作品を半自叙伝と語る監督自身の深層心理を物語っているのかもしれない。

「バッド・エデュケーション LA MALA EDUCACION / BAD EDUCATION」
2004年【スペイン】
鑑賞環境:DVD
評価:7点

コメント

  1. 映画の缶詰 より:

    バッド・エデュケーション

    バッド・エデュケーションバッド・エデュケーション(La Mala Educaci?n)は2004年製作のスペイン映画。ドラマ。監督の半自伝的な作品と言われる。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Wikipediaより引用- Article- History-…

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