果たしてひとつの映画作品として完成しているのかは、計りきれぬ部分がある。おそらく、結構映画化が難しい素材であり原作なのではないかと思う。
でも、人間の可笑しみに溢れたセリフのひとつひとつが秀逸で、松尾スズキをはじめとする演者の巧みさも手伝って、とても質の高いコメディになっている。
設定や登場人物そのものが常軌を逸しているけど、だからこそ人間の素の部分が見えてくると思う。
決して肩を張らない“ゆる~い”感じが、なんだか心地いいかも。
「イン・ザ・プール」
2005年【日】
鑑賞環境:DVD
評価:6点
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