「メテオ2 地球が崩壊する日」

2011☆Brand new Movies

 

 

そういうわけで、タイトル的には「2」となっているが、これはDVD版としてとってつけたもので、実際は一つの映画の“後編”である。
一作目から何年か経た後の続編であれば、何らかの進歩も期待出来るところだが、後編なので当然そんな期待も出来ない。
「面白くない」と分かっている映画を期待もせずに観るのは非常にしんどい……。

破壊したと思われた小惑星は、実は分裂していたもので残りの片割れが追随するように地球に接近……!にも関わらず、映画世界では相変わらず人間同士のゴタゴタが繰り返されたり、閉じ込められた病院内での親子の奮闘ぶりが延々と流れる。

引き続き、いろいろな部分に愚かさを感じていたところ、死んだ科学者の助手の女の子も、こんな時にあらゆるトラブルを犯す人間の愚かさに辟易し、「滅亡するはずだ」とつぶやく。

その台詞を聞いた瞬間、グダグダ感極まりないこの映画にも、ある種の“狙い”が存在するのかもしれないと思い始める。
即ち、この映画は端から隕石衝突による地球滅亡の危機のスペクタクルを描きたいのではなく、そんな状況に置いても益々愚かしい人間の“イタい”姿を描きたかったのではないかと。

そう思えると、ことごとく馬鹿者揃いのキャラクター設定も、愚鈍なストーリー展開も、なんだか理解出来るような気がしてきた。

だからと言って、この映画が面白くないということは揺るがない事実なので、映画作品として好評などできるはずもないのだが。

 

「メテオ2 地球が崩壊する日 METEOR: PATH TO DESTRUCTION」
2009年【米】
鑑賞環境:DVD
評価:3点

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