
もはや「世界情勢の核」とも言える中東における石油の利権争いを、様々な立場と角度からえぐり出した問題作。
多方面から評価の高い作品なのでかなり期待は大きかったのだが、元CIA局員の告発本を元ネタにしているだけに、良い意味でも悪い意味でも「ディープすぎる」映画になっている印象を受けた。
正直、中東についての実勢をある程度理解していないと、「分かりづらい」映画だと思う。
事実に対するリアリティを映画づくりの軸とし、必要以上にドラマティックでないことも、入り込みづらい要因になっているかもしれない。
ただそれでも、様々な「思惑」と「陰謀」が複雑に愚かに絡み合う様には、危機と緊張を覚え、文字通りリアルな緊迫感が画面から溢れ出ていた。
もうこの世界は、常に「危機感」を確実に伴っている。そのことを、もっと知らなければならない。
「シリアナ SYRIANA」
2005年【米】
鑑賞環境:映画館
評価:6点


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