#是枝裕和

スバラシネマReview

「怪物」 “スクリーンが鏡になってもう一人の怪物を映し出す”

「怪物」と冠されたこの映画、幾重もの視点と言動、そして感情が折り重なり、時系列が入り乱れて展開するストーリーテリングは意図的に混濁している。そして、その顛末に対する“解釈”もまた、鑑賞者の数だけ折り重なっていることだろうと思う。
2017☆Brand new Movies

「三度目の殺人」<6点>

硝子を挟んで二つの「顔」が重なる。利己的な弁護士と虚無的な殺人犯。両者の発言と深層心理は時に絶妙に重なり合い、発される言葉が一体誰のものなのか一寸分からなくなる。主人公は、或る殺人犯の靄がかった深層に、自分自身の本性を見つけるのだ。ラストカ…more
久々鑑賞☆おヒサシネマ!

おヒサシネマ! 「海街diary」

劇場で観て以来、2年ぶりに再鑑賞。すべてのシーンが愛おしく素晴らしい。四姉妹を演じた女優たちがみな魅力的過ぎて悶絶。夏の休日に観るに相応しい名作。長女の綾瀬はるか、次女の長澤まさみ、三女の夏帆、そして四女の広瀬すず、僕はこの先もこの四女に会…more
2015☆Brand new Movies

「海街diary」<10点>

「家族」って、とても面倒なものだ。でも、だからこそとても愛おしいものなのだとも思う。私的なことだが、今年自分自身が家を建てることもあり、いつになく自分の家族や親戚とコミュニケーションを取らなければならないことが多い。それ自体は、至極当然のこ…more
2013☆Brand new Movies

「そして父になる」<10点>

2年と3ヶ月前に娘が生まれた。とても幸福な瞬間だったけれど、同時に「父親になった」という事実に対しては、ふわふわとした実態の無さを感じたことを良く覚えている。女性は、子を産んだ瞬間に「母親」になると思う。それは、我が子の生命を身籠り、出産す…more
2009☆Brand new Movies

「空気人形」

「人形に心が宿る」という設定に対して、勝手にファンタジックであたたかな映画を想像してしまっていた。これが是枝裕和の監督作品であるということを、忘れていたようだ。辛辣で生々しいテーマを独特のドキュメンタリー的手法で描き出してきた彼の作品が、そ…more
2009☆Brand new Movies

「歩いても 歩いても」

暑い夏の日、亡くなった長男を弔うために家族が集まる。どこにでもいる普通の家族の、何でもない一日。離れて暮らす家族が会する場というものは、実のところとても独特な空気を持っていると思う。いつも一緒に暮らしているわけではないので、実際問題各々のこ…more
2006☆Brand new Movies

「花よりもなほ」

前作「誰も知らない」まで、ドキュメンタリー的手法を駆使しリアリティを追及し続けてきた是枝監督が、初めて挑んだストーリー映画は、ユニークで幸福な時代劇の傑作として仕上がったと思う。舞台は江戸の落ちぶれた貧乏長屋。そこで暮らす人々の、健気で人間…more
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