ものすごくたいへんな時期の締め日。
今月もなんとか誤摩化しつつ、表向きには褒められる程度の結果をかろうじて残して終えた。
とりあえず、今日この日が乗り切られればそれでいい。
そうやってこの5年余りを過ごしてきたのだから、本当にそれでいいのだ。
解放感を多分に感じながら、会社を出たその足で繁華街へ向かった。
古めかしいイカしたBARで、
先に飲み始めていた友人らと合流し、いつものように飲んだ。

“いつものように”とは言えど、彼らと飲むようになってはや十数年、
善し悪しはともかくとして、「変化」は確実にある。
互いにいろいろな人生観を語る中で、
自分が発する言葉の中には、
「守る」だとか、「キープする」という意味合いの意見が、
自分の意識よりも多く羅列していたように思える。
どうやら僕は、自分自身が知ってか知らずか、“守り”に入っている。
「現状」を保つことを優先している。
ふと、そういう自分の無意識の意識に気付いて、戸惑いはする。
が、そこには必ずしも拒否感はない。
むしろ、大いに納得できる部分が多いように思う。
その「心境」こそが、まさに変化そのものなのだろう。
今現在の自分の価値観がまったく正しいとは思わない。
今はただ“そういうこと”であるだけだ。
午前2時過ぎに帰宅。
てっきり実家に帰っているとばかり思っていた愛妻と愛娘が、
いつものように寝室で眠っていた。
その姿を、戸の隙間から覗き見て、
心底微笑ましく思えた。
今は、そういうことで、それがすべてだ。
上を見て〜♪ 手を突き上げると〜♪
空、飛べない!
あたりまえ体操〜♪
だからと言って、
空を飛ぶことを諦めたわけではないが、
出来ないことを笑い飛ばすことも、
時には必要。

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