三日前の日曜日に、実家の庭の木の下に穴を掘った。
昨日、昼の束の間、家族が集まり、その穴に愛犬のピノコを埋葬した。
空は、先週末までのぐずつきが嘘のように、雲一つなく晴れ渡っていた。
寒がりで、冬の間はずうっと布団と炬燵から出ようとしなかった愛犬を、歓迎するような空に思えた。
冷たく、固くなった愛犬の体に触れ、泣いて、
徐々に土に覆われていく様を見て、また泣いた。
悲しいけれど、あたたかさも感じた。
僕たち家族みなが、この「生命」と寄り添い、支えられたことに対する感謝の想いが、ぬくもりを発していた。
庭の木々が、小春日和の陽だまりの中で風に揺れている。
寂しくなる。
でも、僕たちは、もう少し生きてみる。

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