営業車でうろうろとしていると、小学生が集団で下校していた。
それを引率する先生らしい長身の男性が目に止まった。
どこかで見たことがあった。
小学5年生の時の担任だった。
当然、背の高さは当時のままだが、だいぶ太って、少々禿げていた。
変わりように驚くと同時に、新卒だった彼が自分のクラスの担任だった時からもう20年近く経っていることに気づく。
とっくに40歳を超えているはずだ。そりゃ変わりもする。
新卒で熱血漢が空回り気味だった彼を、小学5年生だった僕はよくからかっていた。
まわりから見れば、生意気なガキが担任をおちょくっているだけにしか見えなかったろうが、
たぶん僕は、彼のことを嫌いじゃなかったんだろうと思う。
頭は薄くなっていたけれど、子供たちに向ける暢気な笑顔は変わっておらず、安心した。
小学生の先生という難しい仕事を20年続けているということは、それだけで立派なことだ。
子供たちを見送った後、一人学校に戻っていく足取りには年相応の重みがあった。

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