
立川志の輔の新作落語に「みどりの窓口」という演目がある。
“みどりの窓口”の職員である主人公が、訪れる客たちの傍若無人な振る舞いにほとほと疲れ果て、
その夜、憂さ晴らしのために立ち寄った居酒屋で、
何が何でもワカサギのフライが食べたいと、傍若無人に振る舞ってしまうという噺だ。
この噺をiPodで何度も聞いているのだが、その度に「ワカサギのフライ」を食べたいと思っていた。
昨夜は、急に街で飲むことになり、初めて行った駅前の居酒屋で、ついにメニューの中に「ワカサギのフライ」を見つけた。(正確には「ワカサギの唐揚げ」となっていたがそう大差はないだろう)
一人で密かに感動し、いの一番にそれを注文した。
旨かった。昨夜はハイボールと一緒に食べたが、ビールにも焼酎にも日本酒にも合うだろうなと思った。
落語に限らず、ある“表現”に触れ、自分の中に印象として残り、ある時ふと実生活の中でリンクするという経験も、一興だと思う。
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志の輔らくごのごらく(3)「みどりの窓口」「しじみ売り」―「朝日名人会」ライヴシリーズ31 (2005/11/23) 立川志の輔 |
コメント
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面白そう。え~と、確か年の暮れのお蕎麦屋さんの話ってなかったっけ、それにちょっと似た感じか?。
何かに触れ、実感を得ること。すばらしいですな。
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いやー落語興味もちはじめてるんすよね~。「えほん寄せ」っていう子供向けの番組や絵本くらいなんやけど、落ちで拍手してしまう。