一瞬の危機感の直後、鉄のような血の味が口の中に広がった。
実はまた原付で事故ってしまった。
きのうの日曜日は、久しぶりに遊び疲れた。
ほんとうはそのことをつらつらと書きたかったのだけれど、
億劫すぎる週明けの月曜日、朝一番からそれどころじゃなくなった。
アパートを出発して100メートルほどのT字路を直進しようとしたところ、
左折してきた乗用車と接触し、側溝に突っ込んだ……。
血の味と首筋の痛みに歪みつつ呆然としている間に、救急車がやってきた。
人生二度目の救急車搬送。
一度目は、初めての経験に多少の高揚感も覚えた気がするが、
休み明けの出勤日のアクシデントは、面倒なことこの上ない。
職場の上司、保険屋さん、そして愛妻に、立て続けに連絡し、状況ととりあずの無事を報告した。
「事故」自体は、原付と自動車であろうと、自分自身の責任が皆無ということはないので、
「不運」だけでは済まない。
けれど、確実な「不運」は存在して、それは搬送先の病院の質だ。
市街地にある「○本記念病院」に搬送された。
午前8時頃に事故に遭い、遅くとも午前8時半前には病院に到着していたと思う。
休み明けの総合病院なので多少の混雑は仕方がないのかもしれない。
が、救急搬送されて、最初の診察が始まったのは、一時間以上待たされた午前9時半頃だった。
一分間ほどの診察を終えて、レントゲンとCTスキャンへ。
そこでもレントゲン撮影までに30分程待たされ、CTスキャンまでに更に30分待たされた。
それほど深刻ではないという判断はあったのだろうけれど、
体じゅう痛いものは痛い。
CTスキャンから診察までも延々と待たされ、その間に事故相手と警察の担当者、保険屋、上司がやって来て、
揃って、まだ診察が終了していないことに唖然としていた。
午前11時半、ようやく最終的な検査診断と診察へ。
なんだかザッとレントゲン写真やらCT映像を確認され、特に異常は無いと言う。
肋骨下の腹部の痛みや、頸椎の痛みを訴えたが、
簡単な固定はおろか湿布さえも貼ってもらえなかった。
よくよく思い返せば、血にまみれた唇や各所の擦り傷に消毒さえもしてもらえていない。
保険やら仕事の調整やら諸々の手続きを済ませ、帰宅し安静にしていたが、
治まらない痛みへの不安が、搬送先の病院に対する不信感と共に増大してきた。
見舞いにきた母親のその病院に対する悪評が追い打ちとなったので、
念のため、行きつけの整形外科に行ってきた。
レントゲンを再度撮ってもらい、結局骨折などの異常箇所は無かったのだけれど、
痛みに対する説明や、固定をしてもらい、不安は随分と解消された。
病院、そして医者の役目は、診察し治療することだけではないと思う。
まずは不安を解消し、不満を抱かせないことだと思う。
不安に包まれてやってきた患者に対して、不安を助長させるような対応は、病院として話にならない。
という「不運」に対する不満はこれくらいにしよう。
母親からも重々苦言を呈されたが、
自分も“家庭を持つ身”であるわけだから、事故に遭っている場合ではない。
反省。
コメント
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マジかよー。疲れが残ってたんかな?長時間運転させて悪かったなあ。チャンアイにもごめんなさいやわ。