つーか、寒い。
何なんだろうこの寒さは。こんな寒い日は、漫画の話にかぎる。
ナイツのネタばりに“今更”であるが、
「H2」を、初めて読んだ。
全34巻を二日で読んだ。(平日にどうやって読むんだ?とは聞かないでほしい……)
「漫画好き」と言いながら、今まで“あだち充作品”を全く読んだことがなかった。
実は、「隠れあだち充読まず嫌い」だった。
野球漫画好きを二通りに分けるとすれば、
ずばり、「ドカベン派」と「タッチ派」に別れる。
そして、僕は圧倒的に「ドカベン派」である。
あだち充作品には、惚れた腫れたと、なんとなく「軟弱」なイメージがあったわけだ。
ただ、よくよく考えれば、水島新司作品にも恋愛的な要素は随所で出てきており、時に唐突にそういうエピソードが挟まれるので、むしろ「節操」がない。
兎も角にも、全巻読み終えた直後の感想は……「後悔」。
あー、借りて読むんじゃなかった……。買って読むべきだった。
まあ、そもそも絵柄は嫌いじゃないし、独特のセリフ回しも好きな方。
端から「嫌い」な要素などなかったのかもしれない。
野球部の無い高校で野球部を作り、寄せ集めのナインで甲子園を制する。
有り得ない。超マンガ的である。
が、これが「漫画」である以上、そのプロットは絶対的に正しい。
プロ行き確実の超高校球児であるにも関わらず、
高校最後の夏を、「人生最高の夏」と、断言する。
18歳、その不器用なほどの熱さ、真っ直ぐさ、ひた向きさに、
27歳、惹かれずにはいられない。
H2 (34) (少年サンデーコミックス) (2000/04) あだち 充 商品詳細を見る |
コメント