「老兵未だ衰えず」とは少々失礼な言い回しかもしれないが、まさにその復活は、若い力を凌駕している。
今年12年ぶりに現役復帰したテニスプレイヤー・伊達公子が凄い。
復帰戦として出場しているカンガルーカップ国際女子オープンで、国内の上位ランカー次々に撃破し、ついに決勝進出を果たした。
その勝ち上がりは、かつての世界トップクラスの実力による巧みさと老獪さに溢れている。
若いプレーヤーたちに「これがプロだ」ということを、己の身体と結果で見せつけているようだ。
もしかするとこのまま優勝なんてことも充分に有り得る状況は、女子テニス界としては手放しでは喜べないことであろう。
しかし、伊達公子という希代のテニスプレーヤーによるこのかろやかな復活劇は、スポーツファンにとってはエキサイティングなトピックスであり、彼女のアスリートとしてのスター性を如実に示す出来事である。
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