どこからともなく

6月。雨は降らぬ。

ごみ処理場に続く山間の車道の脇に営業車を停めて休憩していた。

するとどこからやって来たのか、一匹の柴犬が車のまわりをうろちょろしていた。

野良犬だろうか、迷い犬だろうか、どちらにしてもまだ幼犬のように見える。

薄汚れていて所々毛がはげていたが、かわいらしい顔をしている。

車から降りて近づくと、警戒しつつも寄ってきて差し出した指をなめた。

なんだか引き付けるものがあって、思わず連れて帰りたくなったが、さすがにそういうわけにもいかず、仕方なくその場を去ることにした。

すると、その柴犬は懸命に車を追ってくるではないか。

バックミラーに映るその姿は、まるで映画のようで、たまらなかった。

とりあえず、着いてくるならある程度人里まで連れ出せば何とかなるだろうと思い、徐行しながら柴犬を誘導した。

人家が並ぶところまで引き連れて、気がつくと何処かへ消えていた。

とてもさりげない出会いと別れだった。


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