こうも情報化社会が極まってくると、
一週間前の話題でさえ「古い!」となりかねないが、
敢えて持ち出す。
大西洋沖での「アトランティス大陸発見!?」のトピックスには、
個人的に密かに高揚していた。
厳密に言うと、実際に発見された地質のデータは人類が登場するよりもずうっと前のものらしく、
「伝説」とされるアトランティス大陸とは異なるらしいが、
それでも興味が削がれるようなことはなく、更なる「発見」を期待せずにはいられない。
で、個人的に、「アトランティス大陸」というフレーズを聞けば、
何を置いても思い起こされるイメージは一つしかない。
“大長編ドラえもん”の「のび太の海底鬼岩城」である。
世のドラえもんファンにとっては必然であろう。

映画作品原作の“大長編ドラえもん”シリーズにおいても、
特に「名作」の誉れ高いのが、この「鬼岩城」だ。
藤子・F・不二雄の「SF作家」としての天才ぶりが爆発している作品と言って過言ではない。
「伝説の大陸」とされる「アトランティス大陸」そして「ムー大陸」が、
元々「海底国家」だったという大胆な設定を礎にし、
その上で、進化論を踏まえた“海底人”の進化、“バミューダトライアングル”の怪伝説を絡め、
更には、コンピューターの暴走や、
現実の「冷戦構造」を彷彿とさせる超大国同士の対立を引き合いに出し、
世界の終末の危機を、「ドラえもん」とは思えない悲愴感の中で描き出した大傑作である。
人類が未だ立ち入り切れていない領域こそが、“海の底”であると言われる。
“そこ”に何があるのか?
「冒険」は、いつの時代も、人類の進化における必須項目だ。
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大長編ドラえもん (Vol.4) のび太の海底鬼岩城(てんとう虫コミックス) (1983/06/25) 藤子・F・不二雄 |



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