スバラシネマReview

「フォーカス」 “クライマックスよりも恐竜研究者の騙されっぷりの方が良かった”

マーゴット・ロビーが好きだ。いまやハリウッドのトップ・オブ・トップの女優に上り詰めたと言っても決して過言ではないこの俳優の魅力は、リアルな“叩き上げ感”とそこから溢れ出る強かな人間性そのものだろう。
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「FALL/フォール」 “クオリティの高い原始的恐怖感と相容れない人間描写”

まず舞台となる600メートル超の鉄塔(テレビ塔)の存在感が良い。荒野の真ん中でひょろりと伸びるその風貌は、あまりにも現実離れしていて、いい意味で馬鹿馬鹿しくもあり、それでいて恐怖の象徴として明確な説得力も孕んでいた。
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「キリエのうた」“愛され、または嫌悪され、音楽と共に思い出されるであろう忘れ難き「現在地点」”

野外ステージの中央を真正面から捉えた望遠レンズの向こうで、アイナ・ジ・エンドが振り向き、こちらを真っ直ぐに見据えて、歌い始める。178分に渡るこの“音楽映画”の中で、彼女は主人公“キリエ”として、最初から最後まで歌い続け、人間の脆さと儚さ、だからこそ眩くて手放せない“讃歌”を体現し続けた。
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スバラシネマex「夏至物語(2023)」“アイナ・ジ・エンド、天性の歌声と共に備える狂おしい「武器」”

アイナ・ジ・エンドを象る魅力は、その特異な歌声もさることながら、艶めかしくて繊細なその「肢体」だと、彼女が歌い踊る姿を観続けてきてずっと思い続けてきた。こういう言い回しは、時代的に不適格だろうけれど、敢えてきっぱりと言ってしまえば、“エロい”のだ。
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スバラシネマex「夏至物語(1992)」“深夜放送で観たならばきっと忘れられなかった”

昔、映画学生だった頃、「白夜物語」という題名の短い脚本を書いた。その題名の着想のきっかけは、ちょうど見聞きしたこのミニドラマのタイトルだったと思う。
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スバラシネマex「VIVANT」“タイトル周りや主人公の正体のミスリードを想像しつつ続編を待つ”

基本的にテレビドラマは観ないのだけれど、この「VIVANT」は春先の制作発表の段階から観ようとは思っていた。映画作品主演級が揃い踏みの豪華キャストと、「半沢直樹」シリーズや「下町ロケット」シリーズを生み出した福澤克雄をはじめとする制作スタッフに対する信頼感がその決め手だった。
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おヒサシネマ!「閉ざされた森」“淀川長治の解説付きで度々観たい”

いつも視聴している某映画紹介系You Tubeチャンネルに出演するグラビアアイドルが、生涯ベストの映画として本作を挙げた。おお、やっぱりこの子は“映画好き”として信頼できるなと思った。
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スバラシネマex「らんまん」“夫婦ふたり、一歩一歩踏みしめた地べたから今日も新しい種が芽吹く”

「この花の名前が知りたい」と、母を亡くしたばかりの少年は心に刻み、ただその一念を貫き通して人生を繰り広げる。主人公と、彼を愛して、彼を支えた人たちの人生と、生きた時代は、決して安閑とした日々ばかりではなかったけれど、その様々な生き様はどれも勇敢で、愛おしい強さに溢れていた。
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「チィファの手紙」“中国と日本の境界を越えて表現される岩井俊二のたくらみ”

映画の“リメイク”は、古今東西数多あるけれど、同じ映画監督が「製作国」を違えてリメイクをすることは、実はなかなか珍しい事例なのではないか。どうやら、そもそも同じ物語を別々の国で映画化するという企画だったようだが、岩井俊二監督自身によるその着想は、とてもエモーショナルな映画世界上の多様性を生み出していた。
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「ジョン・ウィック:コンセクエンス」“主人公と主演俳優のエキサイティングを超えた異常性”

どんなに馬鹿馬鹿しい描写であろうと、それを“アリ”にしてしまう孤高の娯楽力。それこそが、「ジョン・ウィック」という映画化世界が達した世界観であり、五十路を越えて己の“アクション映画馬鹿”の精神を貫き通したハリウッドスターの矜持であろう。
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