フライング

ロンドン五輪を来年に控え、各種競技の世界大会がより一層熱を帯びている。

陸上競技がある意味においてスポーツの中で一番面白いんじゃないかと思い始めたのは、

すっかり大人になったこの数年のことだ。

当然ながら、韓国で開催されている「世界陸上」の中継も毎日しっかり観ている。

スポーツ中継は、可能な限りLIVEで観る事が個人的な鉄則なのだけれど、

「世界陸上」は意識的に30分~1時間遅れで、録画を観てしまう。

なぜなら、織田裕二の登場場面を早送りしたいから。

毎度のことながら、彼の空気の読めない発言には、陸上競技が好きなことは重々分かるが、興ざめしてしまう。

まあそんなことはどうでもいい。

「興ざめ」と言えば、昨日は今大会においても最大のハイライトとなるはずだったシーンが、

一気に最低に興ざめたものに成り下がってしまった。

そう、男子100m決勝ウサイン・ボルトのフライング一発失格である。

昨年からルールが変更されたらしいが、一発失格というのはどうかと思う。

いたずらな駆け引きの排除だとか、競技スケジュールのスムーズな進行だとか、

フライングを厳しく禁止する理由はいろいろとあるのだろうけれど、

今のシステムは選手らにとって酷だと思う。

スタート音の発生方法など含めて、大いに改善の必要があると思う。

何よりも10秒後に驚愕の世界新記録が見られるかもしれないという最大に膨らんだ期待感を、

あっさりと消しさられては、スポーツファンとして溜まったもんじゃない。

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