どうやらこの試合は長引きそうだ。
と、思ったので、昨夜は観戦していたウィンブルドン男子決勝の中継を途中で諦めて就寝することにした。
ロジャー・フェデラーの“王者返り咲き”を期待して眠ったが、
第2セットの中盤までは、対戦者のアンディ・マレーの勢いが勝っていた戦況だったので、
第2セットをフェデラーが意地で取り返したのを見届けても、
25歳と若いマレーに分があるように思えた。
翌朝、目覚めていの一番にYahoo!のスポーツニュース記事を閲覧。
「フェデラー、史上最多7度目V」というトピックスを見て、期待していたくせに驚いてしまった。
今日帰宅後、録画を観た。
第3セット以降は白熱した良い試合であることは確かだが、
ゲームは完全にロジャー・フェデラーの“支配下”にあった。
印象的だったのは、若く勢いがある筈のマレーの方が、振り回され明らかに疲れ切ってきたのに対して、
この2年間は常に「引退」に二文字がちらついてきたフェデラーは、とてもフットワークが軽く、
コートを縦横無尽に移動していたように見えたことだ。
そこには、まさに「円熟」というものに裏打ちされた“読み”が冴え渡っていた。
恐ろしいまでの読みの鋭さと、卓越した技術の高さが、
徐々にそして確実に、若い挑戦者を退け追い込んでいった。
「芝の王者」の呼称に相応しい偉大なテニスプレイヤーの鮮やかな復活だったと思う。
と、それは良いが、その素晴らしい復活を果たした王者が、
1981年生まれの同級生と知り、地味にショックを受けた。
どうしようもないことだが、何なんだこの圧倒的な人間としての貫禄の差は……。
コメント
まとめtyaiました【芝の王者】
どうやらこの試合は長引きそうだ。と、思ったので、昨夜は観戦していたウィンブルドン男子決勝の中継を途中で諦めて就寝することにした。ロジャー・フェデラーの“王者返り咲き”を…