というわけで、世間では三連休の中日の日曜日、徳島へ行った。
最大の目的は“徳島ラーメン”を食べることで、もう何年前になるか分からないけど、
数年前に男友達4人で徳島ラーメンを食べに行った時以来の“徳島ラーメンツアー”だ。
と、前々から行くこと自体は想定していたものの、何の事前調査もしていなかったので、
当日の午前中、二日酔いの頭をおさえながら、インターネットで人気の徳島ラーメン店を物色した。
本当は、数ヶ月前に仕事で徳島に行った際、取引先の人に連れて行ってもらった店の徳島ラーメンが、味にインパクトがあり美味しかったので、愛妻を連れて行きたかった。
けれど、ネットで調べたところそのお店は「日曜定休日」となっていたので諦めざるを得なかった。
まあ他にも美味しい店は沢山あるだろうと思い、
特に迷いなくインターネットの口コミランキングで「一位」となっていた老舗店に行くことにした。
10時半に自宅を出発して、連休で少々混雑気味の高速道路を飛ばした。
良い感じで空腹感が最高潮に達した13時過ぎ、ようやく目的のラーメン屋に到着。
見るからに古くて、お世辞にも綺麗な店内とは言い難かったが、
その雰囲気が逆に老舗の人気ラーメン店という感じだった。
大いに期待したまま、肉卵入りラーメンを注文。
特に混んでいるというわけでもないのに、存外に待たされた。
やっと出てきた待ちに待った徳島ラーメン、早速スープを飲み、麺をすすった。
「ん、ぬるい……?」
夫婦そろって、何とも言えない空気が満ちてくる……。
とりあえず空腹を満たすため食べ続けた。
率直に言ってしまえば、不味かった。
僕は、徳島にて徳島ラーメンというものを食べたことがこれまでに2回あったが、
2回とも、独特の濃厚さが印象的で、クセになりそうな美味しさを覚えていた。
が、今回は、明らかに不味かった。
あっさりしているというよりは“薄い”スープにのびかけの麺が浸っているようだった。
そして何よりもテンションが下がったのは、“ぬるい”ということだった。
当然、夫婦そろって意気消沈。
特に食べること好きの愛妻は、残念がるというよりも、落胆し憤慨していた。
その後、眉山に登ったり、徳島市の中核の“ひょうたん島”という中州を周遊する船に乗ったりして、短い時間ながら、徳島観光を楽しんだ。
とくに周遊船は、中州に渡る何本もの橋の下を結構高スピードでくぐっていくので、スリルがあり爽快だった。
(料金は保険料の100円だけなので、徳島へ行った際は是非乗ってみると良い)
「眉山からの展望」
しかしながら、やはり最大の目的であった“徳島ラーメン”に失敗してしまったことは悔やまれた。
悔しかったので、帰りのサービスエリアで、徳島ラーメンセットを買って帰った。
その徳島ラーメンセットを翌日の夕食に作ったが、前日の老舗店のラーメンより随分と美味しく出来たと思う。
何よりも、温かかった……。
後でネットのランキングサイトを見直してみたが、
高得点の理由は、昔ながらの常連客の“温情票”が多いからだった。
よくよく各コメントを読んでいってみると、前日に感じたこととまったく同様の“批判”が溢れかえっていた。
「情報」はその内容をしっかりと把握しなければ、
この情報化社会では痛い目をみるという良い教訓だと思った。
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