2016☆Brand new Movies

「怒り」<10点>

東京出張中、時刻は0時前、いつものように新宿の映画館を後にする。歌舞伎町の雑踏を抜け、大久保のビジネスホテルまで歩いていく。その間ずうっと言葉にならない感情がこびりついて離れない。その感情が、映画のタイトルの通り“怒り”なのか、または“悲し…more
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「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」<7点>

「絵師」というものは、いつの時代も、どの国においても、この世とあの世の狭間で生きる人種なのかもしれない。故に彼らの生き様は、ときに刹那的であり、一方で悠久たる時流の中でゆらりゆらりと漂っているようでもある。主人公は、葛飾北斎の娘「お栄」。2…more
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「キャロル」<10点>

許されない恋に没入していく二人の女性が、強烈に惹かれ合い、惑い、激しく揺れ動く。惹かれ合うほどに、喪失と決別を繰り返す二人がついに辿り着く真の「恍惚」。ラスト、大女優の甘美な微笑は、この映画を彩る悦びも哀しみも、美しさも醜さすらも、その総て…more
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「ズートピア」<9点>

世界中から愛され、崇拝される唯一無二のエンターテイメントの王国が、その長年の歴史と功績を全部ひっくるめて、新しい時代における“自虐”と“価値観”を示しつつ、新たな「娯楽」を構築されては、そりゃあもうお手上げである。ジョン・ラセター率いる昨今…more
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「スポットライト 世紀のスクープ」<8点>

「カトリック教会神父の6%が子どもに性的いたずらをしている」という衝撃的な事実が作中で明らかになり、追求される。その時点で、この映画が描く問題の本質は、一部の“糞神父”の存在を明らかにすることではなく、長い長い時間に渡ってそういった輩を生み…more
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「 劇場版 PSYCHO-PASS/サイコパス」<3点>

テレビアニメシリーズをまったく観ずに、この「劇場版」を鑑賞してしまったことは、やはり少々無謀だった。鑑賞途中、流石に物語設定自体の意味が分からなかったので、慌ててウィキペディアを開いて、ここに至るまでの大まかな粗筋を確かめた。設定そのものは…more
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「ルーム」<8点>

誘拐、劣悪で非道な監禁下での妊娠、出産、育児。そして解放。母親にとっては7年、「部屋」で生まれた子にとっては5年、あまりにも理不尽な暴力によって強制的に「世界」と隔てられたこの膨大な時間は、二人から「何」を奪ったのか。そして、その中で、二人…more
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「スーサイド・スクワッド」<6点>

トレーラーの段階では、今年随一の期待値を生んだ映画だったけれど………。結論から言うと、“マーゴット・ロビーがサイコーなだけの映画”だった。マーゴット・ロビーが扮する“ハーレイ・クイン”の存在が無かったとしたら、年間ワースト級の駄作とこき下ろ…more
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「君の名は。」<8点>

「独りよがり」な映画である。普通この言い回しには、多分に否定的な意味が含まれているものだが、新海誠というアニメーション監督が生み出す作品においては、それは必ずしも当てはまらない。「独りよがり」だからこそ、表すことができる「美学」と「美意識」…more
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「ソロモンの偽証 後篇・裁判」<3点>

「前編・事件」は、少年少女たちの成長譚的側面が、ミステリー要素以上に色濃く展開され、歪な仕上がりではあったけれどエモーショナルな映画として見応えがあった。この「後編・裁判」には、そういった少年少女たちの成長の行く末と、それの根幹に関わる事件…more
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