ふと立ち寄った八幡浜のローソンで、
ここぞとばかりに販売されている「はだしのゲン」の廉価版を立ち読み。
前述の通り、この作品には“トラウマ”があるので、パラパラと飛ばし読む。
そうすると、やはり自分はこの漫画の一部分しか読めていないんだなということに気付く。
記憶にまったく無いエピソードが沢山あるようだった。
その中で、原爆投下直後に生まれたゲンの妹友子が、
栄養失調と原爆症により衰弱し、ついに死んでしまうという場面があった。
本当に搔い摘んで読んだだけだったのに、
胸が締め付けられて、店内の書棚の前で涙が溢れた。
自分自身、愛娘が生まれ、日に日に愛情が深まるにつれ、
幼子の死や、若い命が潰えるという不幸に対して、虚実を問わず、悲しくて辛くて仕方なくなる。
今夜も帰宅後に見たニュースのトップでは、
女子中学生の殺害事件が報じられていて、
もし自分が親だったらと一寸でも思うと、居ても立ってもいられなくなる。
そんな可能性すら微塵も考えるべきではないのだけれど、
人の親になるということは、
多大な幸福を与えられるかわりに、
多大なリスクも抱えなければならないということだと思う。
それはどうしようもないことで、
それぞれを等しく噛みしめて生きていくしか無い。
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