イメージの崩壊

「2012」という映画で、アメリカの巨大空母が大津波で持ち上げられ、沿岸の街に激突するというシーンがあった。

いかにもハリウッドの大作映画的な仰々しいシーンだなあと思った。

しかし、そうではなかった。

今現在、自分が過ごしている国で、黒い津波のうねりに乗った船が、堤防を楽々と越え、人の住処に突き進む様が、現実に起こった。

今回の大災害は、大自然の力が人間の想像力をやすやすと凌駕する様を見せつけられているような気がしてならない。

人々は、視界に映る光景に驚愕を越えて唖然とする。
行政は、「想定外」という言葉を繰り返す。
各方面の専門家は、実際に起こった現実とこの後の展望に明確な答えを見出せない。

すべては、人間が持ち得た“イメージ”を崩壊させたということに他ならない。

マグニチュード9.0。

分かりきったことだが、これは映画ではない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました