2025☆Brand new Movies 「愛にイナズマ」“マスクで隠して演じきる私たちの社会に雷を” とてもバランスが悪くて、歪で(いびつで)、テーマに対して美しく整えられた映画ではなかった。でも、愛さずにはいられない映画だった。 否定的なことを多く綴るかもしれないけれど、まず、私自身はこの映画が「好き」と言っておきたい。 2025.02.08 2025☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2021☆Brand new Movies 「騙し絵の牙」映画レビュー “対となる小説と映画が織りなす立体的な騙し絵” “斜陽”という言葉を否定できない出版業界の内幕を生々しく描きながら、その小説そのものが「映画化」を前提とした“大泉洋アテ書き”という異例のアプローチで執筆・刊行された原作「騙し絵の牙」を読んだのは去年の秋だった。 2021.03.27 2021☆Brand new Movies
2019☆Brand new Movies 「蜜蜂と遠雷」<7点> 「才能」を持つ者と持たざる者、その境界を描いた話が好きだ。 無論、私自身には特別な才能などなくて、「天才」なんて存在はあまりにも縁遠いものだけれど、物語を通じて、彼らが辿り着く境地に触れ、その視界の一端を垣間見れたとき、何とも芳醇な気持ちに…more 2019.10.08 2019☆Brand new Movies
2019☆Brand new Movies 「勝手にふるえてろ」<10点> 「絶滅すべきでしょうか?」と歌い上げた後、主人公はアパートの小さな玄関で、独りうずくまり、嗚咽する。 胸が締め付けられてたまらなかった。性別は違うけれど、彼女は20代の頃の私だと思った。 「絶滅」という言葉は使わなかったけれど、当時の私も、…more 2019.07.13 2019☆Brand new Movies
2019☆Brand new Movies 「ちはやふる 結び」<9点> 結論から言うと、この映画は、青春映画としても、スポ根映画としても、漫画の実写化作品としても、確固たる「傑作」として、文字通りに“結んでいる”。 既定路線的に若手俳優たちをキャスティングした人気漫画の映画化企画が乱立し、お世辞にも良作とは言い…more 2019.03.21 2019☆Brand new Movies
2019☆Brand new Movies 「ちはやふる 下の句」<7点> “青春”というエネルギーと、“かるた”という古典の表現が、融合することで生じる忘れ難きエモーションが、前作「上の句」から引き続き映し出される。 前作同様、広瀬すず演じる主人公の、眼差し、疾走、笑顔、嗚咽、白目(お約束)、すべてがエモい。 主…more 2019.01.14 2019☆Brand new Movies
2016☆Brand new Movies 「ちはやふる 上の句」<7点> 並べられた50枚のかるた札を前に座し、彼女は大きく息を吐く。髪をかきあげ耳を澄ます。真っ直ぐに見据える。 そのヒロインの一挙手一投足が、この映画の絶対的に揺るがない見どころだ。 “競技かるた”を題材にした人気原作漫画の映画化として、想像より…more 2016.12.07 2016☆Brand new Movies
2012☆Brand new Movies 「桐島、部活やめるってよ」 上映が終わり手洗いに行った。鏡にうつる自分の顔をまじまじと見て、「老けたな」と思った。 そりゃそうだ。三十路を越え、結婚をし子供までいるんだから、ついさっきまでスクリーンいっぱいに映し出されていた高校生たちの“若さ”が、今の自分にあるわけは…more 2012.08.25 2012☆Brand new Movies