2017-10

2017☆Brand new Movies

「アトミック・ブロンド」<10点>

ラストシーン、主演女優が甘美な微笑を携え小気味よく最後の台詞を言い放ち、映画は終幕する。劇場の暗がりの中、エンドロールを迎えた途端に、涙が滲んできた。純然たるアクション映画における圧倒的な充足感で涙が出てきたのは初めてかもしれない。このアク…more
2017☆Brand new Movies

「ブレードランナー」<8点>

3日前に“ブレードランナー 初鑑賞”のつもりで観た「ディレクターズカット 最終版」だったが、鑑賞後に同じバージョンを10年以上前に観ていたことに気づく……。気を取り直して、この「オリジナル劇場版」を満を持して“初鑑賞”。監督のリドリー・スコ…more
久々鑑賞☆おヒサシネマ!

おヒサシネマ! 「ブレードランナー/ディレクターズ・カット<最終版>」

最新作「ブレードランナー 2049」の公開を直前に控えて、“未見”だった「ブレードランナー」を観ておかなければ!と思い立ち、気合を入れて満を持しての鑑賞。想像よりもずっと破滅的でカルトな映画世界に対して、独特な高揚感と、大いなる当惑が交互に…more
2017☆Brand new Movies

「ドリーム」<9点>

「私には差別意識なんてものは無いのよ」と、キルスティン・ダンスト演じる白人女性管理職のミッチェルが、それが自分の本心だということを疑わずに言う。それに対して、黒人女性としてNASA初の管理職を目指すオクタヴィア・スペンサー演じるドロシーはこ…more
2017☆Brand new Movies

「エイリアン:コヴェナント」<8点>

創造主によって創られた人類が、新たな創造主となりアンドロイドを創った。優秀なアンドロイドは、創造主に対して屈折した憧れと自らの存在に対するジレンマをこじらせる。アンドロイドは、ある意味“対”の存在とも言える「生命体」と邂逅したことで、抱え続…more
2017☆Brand new Movies

「アウトレイジ 最終章」<8点>

「全員悪人」と銘打たれた第一作目から7年。渾身の最終章。許されざる者たちの鬩ぎ合いの様は、恐ろしさを遥かに通り過ぎ、愚かさを通り過ぎ、滑稽さをも通り過ぎ、もはや「悲哀」に溢れている。どんなに息巻き、意地と欲望渦巻く勢力争いを繰り広げたとて、…more
2017☆Brand new Movies

「ムーンライト」<7点>

第89回アカデミー賞を例のドタバタの中で勝ち獲った本作。先ず何と言っても、ポスターのビジュアルデザインが秀逸だと思う。一寸、一人の男の表情を色彩を変えた切り込みを入れて写しているように見えるが、よく見ると3人の男の別々の表情がモンタージュさ…more
2017☆Brand new Movies

「複製された男」<6点>

“いかにも”な邦題を踏まえて、「フィリップ・K・ディックもどきのクローンものなのだろう」と認識し、サクッと観てさっさと寝るつもりだったのだが……。何なんだ、これは?何を見せられたのか?時折挟み込まれる不可解なカットに困惑を残しつつ、それら困…more
2017☆Brand new Movies

「華麗なる晩餐」<6点>

とどまることのない人間の欲望のおぞましさと滑稽さ。どこまで落ちても着地を許さない。その実態が怖い。「next floor !」と、あくまでも淡々と料理を提供し続ける給仕の、無表情に見えて絶妙な冷笑を携え続ける視線が印象的。12分の短い映像世…more
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