おヒサシネマ! 「ブレードランナー/ディレクターズ・カット<最終版>」

久々鑑賞☆おヒサシネマ!

 

最新作「ブレードランナー 2049」の公開を直前に控えて、“未見”だった「ブレードランナー」を観ておかなければ!と思い立ち、気合を入れて満を持しての鑑賞。
想像よりもずっと破滅的でカルトな映画世界に対して、独特な高揚感と、大いなる当惑が交互に駆け巡った。

正直言って、心から楽しめたとは言い難い。
リドリー・スコットが映し出すディストピアの映画世界は、アーティスティックで今観ても引き込まれるものだったけれど、同時にストーリーテリングが非常に鈍重でまどろっこしい。
ハリソン・フォードを筆頭とするキャスト陣も、醸し出す雰囲気は抜群だったが、決して演技が巧いとは言えず、どうにも汲み取るべき感情が伝わってこない。

と、観終わった後に気づく。“未見”ではなく、10年以上も前に鑑賞済みだったことに。しかもよりによってこの「ディレクターズカット 最終版」を……。
殊更な徒労感を感じつつ、せっかくなので違うバージョンも観てみようと力なく思った。

「ブレードランナー/ディレクターズ・カット<最終版> Blade Runner: The Director’s Cut」
1992年【米・香港】
鑑賞環境:Blu-ray(字幕)
評価:6点

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