小説家

昨日は久しぶりに小説を一冊読んだが、元来本を読むことは好きである。

読むものは専ら好きな作家や話題の小説だが、良い小説つまりは読者を引き込む文体というものは、非常に芸術的であると思う。

個人的には「小説家」という職業はとても憧れである。

まあ最近は、「憧れ」は憧れのままいることがベストなのかもしれない。とも思うようになってきた。

僕の好きな作家が言っていたことであるが、「小説家などというものは、何も出来ることがなくてどうしようもなくなった者が行き着く先」であるらしい。

確かに世の小説家の経歴というものは、いわゆる社会のレールからはみ出しているものが多い。

そういえば、かの文豪夏目漱石にしたってそうである。

就職するのが嫌で、できる限り長く就学期間を延ばし、教師になったはいいが幾度も神経衰弱に陥り、気分転換として辿りついたのが「小説を書くこと」だったのである。(by「吾輩は主婦である」)

つまりは、普通に生きられているうちは小説なんて書く必要はなく、したがって小説家などになる必要もないわけだ。

そして普通に生きられるということは、何をおいても幸福なことであろう。

しかし、“普通になんて生きたくない”という思いも、至極自然な願望だと思う。

ただ、それをするには、まだまだ「苦悩」が足りない。


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