2024☆Brand new Movies 「憐れみの3章」“絶対的支配による陶酔を抱き締めて、終わりなき奇怪なダンスを” 或る週末、とてもおぞましくて、気味悪い程に支配的で、あまりにも意味不明な映画を観た。 エンドロールを呆然と見送りながら、殆ど何も理解できていないまま、かろうじて一つの事実には気付いた。 上映時間の164分間、私は暗闇の中で、困惑と好奇が入り交じる感情と共にニヤつきを絶やすことが無かったということに。 2024.09.28 2024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies 「哀れなるものたち」“脳味噌をほじくり返されて、頭痛なんて消え去る” ひと月ほど前に、映画館内に貼られた特大ポスターを目にした瞬間から「予感」はあった。 何か得体のしれないものが見られそうな予感。何か特別な映画体験が生まれそうな予感。 大写しにされた主演女優の、怒りとも、悲しみとも、憂いとも、感情が掴みきれないその眼差しが、そういう予感を生んでいた。 2024.01.27 2024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2019☆Brand new Movies 「女王陛下のお気に入り」<9点> 絢爛豪華なイングランドの王室を舞台にしつつも、べっとりと全身に塗りたくられた“何か”の臭いが漂ってくるようだった。 その臭いの正体は、汚物交じりの泥なのか、吐しゃ物なのか、生臭い体液なのか、それとも嫉妬と愛憎に塗れた“怨念”なのか。 いずれ…more 2019.10.26 2019☆Brand new Movies