2017-09

2017☆Brand new Movies

「三度目の殺人」<6点>

硝子を挟んで二つの「顔」が重なる。 利己的な弁護士と虚無的な殺人犯。両者の発言と深層心理は時に絶妙に重なり合い、発される言葉が一体誰のものなのか一寸分からなくなる。 主人公は、或る殺人犯の靄がかった深層に、自分自身の本性…more
久々鑑賞☆おヒサシネマ!

おヒサシネマ! 「ロボコップ」

圧倒的な悪趣味と意地悪の果てに浮かび上がるリアルなディストピア。すっかり大人になってしまった今だからこそ、ヴァーホーヴェン監督ならではの露悪さの価値が際立つ。 「ロボコップ Robocop」 1987年【米】 鑑賞…more
2017☆Brand new Movies

「ダンケルク」<9点>

耳をつんざく爆撃音、ぶつかり合う鉄の質感、あらゆるものが燃え焦げついた臭いが漂ってくるような生々しい空気感。 映画が始まったその瞬間から、「戦場」に放り込まれる。 凄い。と、冒頭から思わず感嘆をもらさずにはいられなかった…more
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2017☆Brand new Movies

「エル ELLE」<9点>

あまりにセンセーショナルなオープニングが、この映画のすべてを物語り、そこから始まるさらなる衝撃を暗示している。 白昼、自宅にてレイプ被害に遭った主人公ミシェルは、只々冷静に、荒らされた室内を片付け、風呂に入り、“寿司”…more
2017☆Brand new Movies

「 大恐竜時代 タルボサウルス vs ティラノサウルス」<3点>

休日に家族で訪れた科学博物館のプラネタリウムで鑑賞。 当然ながら、まわりも幼子連れのファミリーで溢れていた。 プラネタリウムで上映されている番組なので、恐竜の生態についての教材要素をベースにベタな“恐竜家族”の感動物語が…more
2017☆Brand new Movies

「ブラックブック」<10点>

第二次世界大戦末期。「戦争」の只中で、人間の善悪の境界を渡り歩く一人の女。 絶望と、虚無と、断末魔を幾重にも折り重ねて辿り着いた彼岸で、彼女は何を思ったのか。 「苦しみに終わりはないの?」 終盤、主人公はそう言…more
2017☆Brand new Movies

「BLAME!」<6点>

原作版「風の谷のナウシカ」を崇拝するという共通項を持った古い友人が、人生において最も影響を受けた漫画として教えてくれたのが、今作の原作である弐瓶勉の「BLAME!」だった。 そこまで言うならば是非読んでみようと思っていた矢…more
2017☆Brand new Movies

「ヒットマンズ・ボディガード」<7点>

“ニック・フューリー×デッドプール”のコンビによる殺しまくり、喋りまくりの暴走ロードムービーとくりゃ、そりゃあエキサイティングに決まっている。 ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンの主演コンビが、それぞれ世…more
2017☆Brand new Movies

「ザ・コンサルタント」<8点>

オモテとウラの世界に通じる“天才会計士”、その正体は、元軍人の“凄腕の殺し屋”で、実は“高機能自閉症”の男。 いわゆる“ジャンル映画”だとはいえ、あまりにも強引で荒唐無稽なキャラクター設定過ぎるのではないかと所感を抱いたこ…more
2017☆Brand new Movies

「失われた週末」<7点>

アルコール依存症の男が、“酒”を求めて彷徨い歩く。詰まるところ、ただそれだけの映画ではある。 がしかし、そこには「依存性」の恐ろしさを初めて映画全編に表し、描ききった映画史的な価値と、男が“酒を飲めるか、飲めないか”という…more
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