#10点

2025☆Brand new Movies

「サブスタンス」“阿鼻叫喚の先の遥か彼方で待ち受けるミャクミャク大暴走”

冒頭から、極めて意地悪で悪趣味な映像表現と音響表現に、打ちのめされそうになる。その精神を侵害するようなオープニングからのシークエンスは、そのままダイレクトに主人公の老女優の精神に直結し、彼女が陥っている感情が、鑑賞者の脳裏に流れ込んでくるようだった。
2025☆Brand new Movies

「国宝」“「人間失格」の先にある狂気と熱狂”

「芸」という、その価値の本質がひどく曖昧で、故に悪魔的な魅力を放ち続けるモノの狂気と、深淵。174分という映画の尺があまりにも短く感じられるほどに、光と闇が濃縮された映画世界に恍惚となり、うまく言葉を紡ぐことができない。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「Love Letter(4Kリマスター)」“30年間のあらゆる記憶を巻き込んで、手紙のように残り続ける”

岩井俊二の『Love Letter』を初めて観たのは、1999年だった。劇場公開から4年が経過していて、当時高校3年生だった私は、レンタルビデオ(VHS)で本作を初鑑賞した。鮮烈だった。
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2025☆Brand new Movies

「シン・ゴジラ:オルソ」“モノクロームによる「匂い」と「味」、そして「色」を堪能する”

ストーリー展開そのものは、オリジナル版と全く変わりなく、これを単一の別の映画と捉えることにはいささか抵抗はあるが、映画作品における「風味」みたいなものは、確実に違っていて、一味違った「シン・ゴジラ」を堪能できたことは間違いない。
2025☆Brand new Movies

「フェイブルマンズ」“夢と狂気の世界にまつわる愛と憎しみと、巨匠の矜持”

暗闇を恐れて映画館に足を踏み入れることを嫌がっていた年端もいかない少年が、両親に連れられて観た「地上最大のショウ」に心を奪われることから、フェイブルマン一家の物語は始まる。それは「映画」という“夢と狂気の世界”への入口だったのだろう。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「Love Letter」“中山美穂という唯一無二の偶像を想い続ける”

12月に入り最初の週末は、何かクリスマス映画を観ようと予定していたのだけれど、12月6日、その夜は急遽この映画を観ずにはいられなかった。高校生の頃から何度も観てきたけれど、今夜ほど全編通して心が揺さぶられたことはない。
2024☆Brand new Movies

「クルエラ」“なぜ彼女はヴィランとなったのか?アンビバレントなその理由”

何を置いても、“クルエラ”というディズニーヴィラン界きってのアイコンを演じたエマ・ストーンの表現と立ち振舞のすべてが最高だった。本作は、過酷な運命を背負った少女が、悪意と虚栄まみれのこのクソ美しい世界で生き延び、成長し、自らが孕む才覚と狂気性のみで“生き残る”という人生賛歌だと感じた。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「天空の城ラピュタ」“稀代のヴィランの金色の瞳と美学”

当然のごとく「天空の城 ラピュタ」は、自分自身が物心ついた頃から何度も何度も観続けた映画の一つであり、各シーンのほとんどの台詞は画面から発される前にそらで言えてしまうけれど、それでも新しい発見や興味は尽きない。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「となりのトトロ」“次はどういうタイミングで、僕は「トトロ」を観るだろう”

夏休み中の金曜ロードショーで、10年ぶりに「となりのトトロ」を観た。10年前に観たのは、当時3歳になる手前の娘が、「トトロが好き」と言ったのを聞いて、DVDを買って帰ったときだった。娘を膝の上に抱えて一緒に観た。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「大誘拐」“夏の終わりに日本映画史唯一無二のメルヘンを”

それなりに映画をたくさん観てきているが、印象的な各シーンの台詞が、俳優たちの発声のトーンを含めて瞬間的に脳裏に蘇る作品は数少ない。岡本喜八監督作、北林谷栄と緒形拳の存在感があまりにも大きすぎる作品ではあるが、台詞回しの印象としては主人公の一人である風間トオルの存在感も大きく、個人的には彼なしに本作は語れない。
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