#時代劇

スバラシネマReview

「首」 “人間の欲望と虚無が狂気的に渦巻く可っ笑しい戦国映画”

“可っ笑しい”映画だった。 豪華キャストと巨額を投じて、とことんまで「戦国時代」という時代性と概念をシニカルに馬鹿にし、下世話に表現しつくした北野武らしい映画だったと思う。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「もののけ姫」“生命の美しさに対する狂気的な執着と慈愛”

宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」を様々な側面から感慨深く観終えて、何よりも強く感じたことは、彼が生み出してきた過去作に対するリスペクトの再確認と、今一度その作品群を観直していきたいという衝動だった。
スバラシネマReview

「犬王」映画レビュー “作品内外で奏でられる二人の共鳴”

語られぬ者たちの時代と怨念を超えた狂騒曲。 この国が誇る最古の舞台芸術である「能楽(猿楽)」をメインフィールドにして、時代に埋もれた能楽師と名も無き琵琶法師の友情と狂気が、縦横無尽のアニメーション表現の中で描きつけられている。
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2021☆Brand new Movies

「るろうに剣心 最終章 The Beginning」映画レビュー “足りなかったのは、やっぱりあの一言”

予想通り、ビジュアルは爆発している。 「雪代巴」のあまりにも美しく、あまりにも残酷な斬殺の様。雪景色の白と、血しぶきの赤の、無慈悲な色彩。 あのシーンを、実写映画の中で表現しきったことが、この映画における唯一無二の価値だろうと確信した。
スバラシネマex

スバラシネマex「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編」 “OVAだからこそ辿り着いた残酷と狂気の美しさ”

ようやくこのOVAを観ることができた。 世の好事家たち、特に時代劇フリークからも高い評価を受ける作品であることは知っていたので、随分前から観たかったのだけれど、OVA作品故になかなか鑑賞機会を得られなかった。
2021☆Brand new Movies

「るろうに剣心 最終章 The Final」映画レビュー “チャンバラを超越したケレン味は楽しいけれど……”

公開を心待ちにしていた、というわけではないけれど、実は密かに期待はしていた。 原作ファンとしては、今作で描かれる“人誅編”も無論実写で観てみたかったし、このエピソードを「二部作」で描くことは、映画の連なりとして効果的に作用すると思えたからだ。
2020☆Brand new Movies

「斬、」映画レビュー “「生」に対する猛烈な衝動は「死」をも克服するのか”

そのあまりにも荒々しく、場面によっては酷く稚拙にすら見える映画世界は、とてもじゃないが、世界に名を知れた還暦間際の映画監督の作品だとは、“普通”思えない。が、しかし、これが「塚本晋也」の映画作品である以上、“普通”という言葉で収まるわけもなく、その稚拙さも含めた荒々しさに、只々、心がざわめく。(映画「斬、」レビュー・ネタバレ批評・感想)
2015☆Brand new Movies

「るろうに剣心 伝説の最期編」<6点>

原作ファンとして、当然総てにおいて「満足だ」とは、お世辞にも言えない。 けれども、一作目と続編二部作通じてこの映画化シリーズは、“漫画の映画化”作品として充分に「及第点」と言えるものだったと思う。 他の漫画以上に極め…more
2015☆Brand new Movies

「るろうに剣心 京都大火編」<5点>

原作漫画は“読み切り”掲載時からのファン。 アメリカン・コミックの映画化作品が好きなので、この漫画のアメコミ臭の強いキャラクター造形とストーリー展開が堪らない。 映画化に対しては不安もあったが、前作の出来栄えには概ね満足…more
2014☆Brand new Movies

「清須会議」<5点>

ここ数年の“彼”の作品に対しては殆どすべてに共通して感じることだが、この小心者の劇作家は忙し過ぎるのだ。 数年前に原作小説が書店に並んだ時の期待感はよく覚えている。 三谷幸喜が描く時代劇、それも“会議もの”。「12人…more
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