#ブラッド・ピット

スバラシネマReview

「バビロン」“満ち溢れた映画愛が汚物にまみれて逆流する”

“映画史”そのものが混濁とした映像の渦となって映し出されるラストシーン。 映画という表現の「革新」と「核心」を目の当たりにして、積年の感情が満ち溢れる主人公を大写しにしたラストカットで、スクリーンに映写された画面がぴたりと止まった。
スバラシネマReview

「ブレット・トレイン」映画レビュー “極彩色豊かなふりかけ映画”

“ニッポン”は、世界中の外国人にとって、我々日本人が思っている以上に、唯一無二の「娯楽」の塊なんだと思う。 時代を越えて積み重ねられたその累々とした娯楽要素こそが、この国を愛する多くの外国人が求めるモノであり、憧れなのだ。
2019☆Brand new Movies

「アド・アストラ」<4点>

秀麗な映像美と宇宙美。それによって描き出される文字通りの“果てしない孤独”。 人類というものは、結局、どんなに文明と技術が発達しようとも、生物として進化しようとも、宇宙の果てに辿り着こうとも、「孤独」と「怒り」に苛まれる宿命なのか…more
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2019☆Brand new Movies

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」<10点>

“クソったれ”な俗物だらけのこの街で、強欲と虚栄に塗れた“モノ(即ち映画)”が、時代と価値観を越えて、生み出し続けられている。 数多の作品と俳優が生まれては、ガムの様に噛んで吐き捨てられる。なんて儚くて、なんて愚かしいのだろう。 …more
2018☆Brand new Movies

「マリアンヌ」<9点>

戦争の狂気と愚かさの中で生まれた儚くも本物の愛。 諜報員としての「業」を背負った彼らは、おそらくはじめからこの平穏が永く続かないことを、心の奥底では覚悟していたのだろう。 冒頭から二人の瞳には深い闇が宿っていて、それは戦…more
2017☆Brand new Movies

「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」<9点>

主人公の米軍エリート大将は、ストイックな男。 毎朝の11kmのランニングを欠かさず、食事は一日一回、4時間しか眠らない。 劇中何度も描写される彼の絶妙に滑稽なランニングフォームが可笑しい。 そこには、この「戦争について…more
久々鑑賞☆おヒサシネマ!

おヒサシネマ! 「ファイト・クラブ」

そうか、ヘレナ・ボナム・カーターがヒロインだったのか。 ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム・カーター、今更ながら、濃い面子が揃った濃い映画だと思う。 この映画は、世紀を股にかけ、どぎついピンク色の…more
2013☆Brand new Movies

「悪の法則」<9点>

ラストシーン、或る人物が「お腹がすいた」と一言発し、暗転、この映画は終焉する。 その瞳は、愉悦を覚えているようにも見えるし、欲望を満たすことを続けなければこの「世界」では生き続けられないということを、この映画に登場する誰よ…more
2013☆Brand new Movies

「ワールド・ウォー Z」<8点>

どこかの悪大佐じゃないが、「人がゴミのようだーーー!」と思わず叫びたくなる“見せ場”は、トレーラーで何度も観ていてもやっぱり衝撃的で、個人的にはその過剰なまでの仰々しさが非常に好ましかった。 「ゾンビ映画」ということを…more
2009☆Brand new Movies

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

人生は、いつ終わるか誰にも分からず、故に果てしないからこそ、希望に溢れ、素晴らしいのだと思う。 老いた状態で生まれ落ち、次第に若返っていくという男の数奇な人生は、同時に明確な“終わり”を常に意識し、感じ続けなければならない…more
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