#青春

2024☆Brand new Movies

「ルックバック」“それでも、どうか、あなたの漫画を描き続けて”

わずか58分という短い尺に凝縮された青春の輝き、そしてクリエイターとしての覚悟と矜持。光と闇が共存し、互いがその輪郭を際立たせるために存在していることを雄弁に伝える極めて濃い58分間。
2024☆Brand new Movies

「グランツーリスモ」“王道に沿ってコースアウトしない真っ当なスポーツ映画……”

想像以上に王道的なスポ根映画であり、レーシング映画だったなと思う。もっとリアリティを度外視したぶっ飛んだ映像表現だったり、破天荒なストーリー展開が繰り広げられるのかと思っていが、しっかりと地に足のついた映画世界が構築されていた。
2024☆Brand new Movies

「がんばっていきまっしょい」“きらめく水面を見たくなる”

松山市出身者としては、やはり「がんばっていきまっしょい」という作品はちょっと特別だった。 少女たちの人間模様にしても、彼女たちがたたずむ風景にしても、決して何か劇的なものが映し出されるわけではないけれど、自分たちが住んでいる街は「ああ、ちょっと良いんだな」と、思い出させてくれる。
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2024☆Brand new Movies

「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」“残念すぎる結末と、「新章」への期待”

単行本の最終巻(12巻)を読み終えた瞬間、ちょっと整理がつかない「呆然」とした脳裏の中で渦巻いたものは、独創的なSF青春群像劇の帰着に対する充実感と、映画の結末に対する圧倒的な不可解さだった。
2024☆Brand new Movies

「劇場版 からかい上手の高木さん」“脳内補完でとなりの席の高木さんを思い出す”

「からかい上手の高木さん」は、原作を長らく漫画アプリで無料で読んでいたのだけれど、四十路を超えた立派なおじさんである私は、次第に二人が織りなす甘酸っぱさと眩しさにたまらなくなってしまい、先日ついに単行本を購入し始めた。
2024☆Brand new Movies

「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」“日常の中の非日常を切実に茶化すくそやばい寓話”

多様性という言葉のみが先行して、それを受け入れるための社会の成熟を成さぬまま、問題意識ばかりが蔓延する現代社会において、私たちは、いつしか見なければならない現実から目を背け、まるで気にもかけないように見えないふりをしている。
2024☆Brand new Movies

「かがみの孤城」“「小説の方が……」ぽつりと言った娘の成長が嬉しい”

“居場所”を見失った中学生たちが集い、各々の存在の意義を見出す物語。 映画の作品上では、その物語の発端や、事の真相が、少々ご都合主義に感じてしまったことは否めないけれど、登場する少年少女たちの悲痛な現実は、そのファンタジーを許容させていた。
スバラシネマReview

「キリエのうた」“愛され、または嫌悪され、音楽と共に思い出されるであろう忘れ難き「現在地点」”

野外ステージの中央を真正面から捉えた望遠レンズの向こうで、アイナ・ジ・エンドが振り向き、こちらを真っ直ぐに見据えて、歌い始める。 178分に渡るこの“音楽映画”の中で、彼女は主人公“キリエ”として、最初から最後まで歌い続け、人間の脆さと儚さ、だからこそ眩くて手放せない“讃歌”を体現し続けた。
スバラシネマReview

「チィファの手紙」“中国と日本の境界を越えて表現される岩井俊二のたくらみ”

映画の“リメイク”は、古今東西数多あるけれど、同じ映画監督が「製作国」を違えてリメイクをすることは、実はなかなか珍しい事例なのではないか。 どうやら、そもそも同じ物語を別々の国で映画化するという企画だったようだが、岩井俊二監督自身によるその着想は、とてもエモーショナルな映画世界上の多様性を生み出していた。
2023☆Brand new Movies

「花束みたいな恋をした」 “誰にも分からない恋のはじまりとおわり”

この2年あまりの間、いつ観ようかいつ観ようかとずうっと思いつつも、そのタイミングを逸し続けていた恋愛映画をようやく観た。 巷の評判から想像はしていたけれど、やっぱりものすごく堪らない映画だった。
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