#青春

2024☆Brand new Movies

「かがみの孤城」“「小説の方が……」ぽつりと言った娘の成長が嬉しい”

“居場所”を見失った中学生たちが集い、各々の存在の意義を見出す物語。 映画の作品上では、その物語の発端や、事の真相が、少々ご都合主義に感じてしまったことは否めないけれど、登場する少年少女たちの悲痛な現実は、そのファンタジーを許容させていた。
スバラシネマReview

「キリエのうた」“愛され、または嫌悪され、音楽と共に思い出されるであろう忘れ難き「現在地点」”

野外ステージの中央を真正面から捉えた望遠レンズの向こうで、アイナ・ジ・エンドが振り向き、こちらを真っ直ぐに見据えて、歌い始める。 178分に渡るこの“音楽映画”の中で、彼女は主人公“キリエ”として、最初から最後まで歌い続け、人間の脆さと儚さ、だからこそ眩くて手放せない“讃歌”を体現し続けた。
スバラシネマReview

「チィファの手紙」“中国と日本の境界を越えて表現される岩井俊二のたくらみ”

映画の“リメイク”は、古今東西数多あるけれど、同じ映画監督が「製作国」を違えてリメイクをすることは、実はなかなか珍しい事例なのではないか。 どうやら、そもそも同じ物語を別々の国で映画化するという企画だったようだが、岩井俊二監督自身によるその着想は、とてもエモーショナルな映画世界上の多様性を生み出していた。
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スバラシネマReview

「花束みたいな恋をした」 “誰にも分からない恋のはじまりとおわり”

この2年あまりの間、いつ観ようかいつ観ようかとずうっと思いつつも、そのタイミングを逸し続けていた恋愛映画をようやく観た。 巷の評判から想像はしていたけれど、やっぱりものすごく堪らない映画だった。
スバラシネマReview

「THE FIRST SLAM DUNK 」映画レビュー “稀代の漫画家が達した「漫画」の極地”

実際に映画鑑賞に至るまで、正直懐疑的だったことは否めない。 が、鑑賞し終えた今となっては、多大な満足感とともにこう断言したい。 紛れもない、完全な、「漫画の映画化」だった、と。
スバラシネマReview

「すずめの戸締まり」映画レビュー “こんな時代だからこそ見たいエゴとマジック”

「脅威」に対する人間の無力と儚さ。だけれども、一時でも長く生き続け、存在し続けていたいという切望。 廃すてられた場所に眠る思いを汲み取り、悔恨が漏れ開きっぱなしになっていた“戸”を締めるという行為が織りなすファンタジーは、想像以上に「現実的」で「普遍的」だったと思う。
久々鑑賞☆おヒサシネマ!

おヒサシネマ!「君の名は。」“独りよがりの極地、揺るがないエモーション”

「独りよがり」な映画である。 普通この言い回しには、多分に否定的な意味が含まれているものだが、新海誠というアニメーション監督が生み出す作品においては、それは必ずしも当てはまらない。
スバラシネマReview

「さかなのこ」映画レビュー “さかなクンというリアルな「意思」の光と闇”

「普通って何?ミー坊はよくわからないよ」 「普通」じゃない人生に嘆く幼馴染に対して、主人公の“ミー坊”は純粋にそう言い放つ。 そこにあったのは、安易な“なぐさめ”でもなければ“やさしさ”でもなかった。
スバラシネマReview

「Adam by Eve: A Live in Animation」映画レビュー “欅坂の長編MVなら良かったのだけれど”

どういう類いの作品であるかをろくに確認せずに、Netflixのピックアップに上がっていた中から作品時間のコンパクトさに惹かれて鑑賞。 実写とアニメーションが融合した興味をそそる映像世界ではあったけれど、存在すら知らなかった気鋭アーティストの“長編MV”だった。
スバラシネマReview

「トップガン マーヴェリック」映画レビュー “世界No.1映画スター(映画バカ)によるミラクル”

トム・クルーズがトム・クルーズであることを貫き通したことが、また一つアメージングなエンターテイメントの傑作を生み出したのだと思う。 そう断言してしまっていいくらい、本作にはトム・クルーズという“映画人”の生き様が凝縮されている。
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