#時代劇

2024☆Brand new Movies

「蜘蛛巣城」“黒澤レベルにリッチな時代劇をまた観られる時代が来るかもしれない”

秋深まる深夜、古い時代劇を観ようと、黒澤明監督の「蜘蛛巣城」に行き着く。 ウィリアム・シェイクスピアの「マクベス」を、日本の時代劇に置き換えた本作は、まさにシェイクスピアの舞台劇そのものだった。(まあ、シェイクスピアの舞台なんて観たコトはないけど)
2024☆Brand new Movies

「十一人の賊軍」“すべての者が背負う罪と業”

「とても良いから、とても惜しい」というのが、鑑賞後、一定の満足感と共に生じた本音だ。 幕末という時代を背景に、小藩や中間管理職の悲哀と狂気、そして崩壊寸前の武家社会の愚かさを描いた本作は、久しぶりにエネルギッシュな娯楽時代劇を観たという満足感を与えてくれた。
スバラシネマReview

スバラシネマex 「SHOGUN 将軍」“「解釈」を追求した誰も観たことがない日本の史実”

アメリカ資本で製作されたスペクタルな「時代劇」が、これほどまでに日本という国と日本人そのものの本質を射抜いた説得力に溢れた作品になっていたことに、何よりも衝撃を覚えた。
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スバラシネマReview

「首」 “人間の欲望と虚無が狂気的に渦巻く可っ笑しい戦国映画”

“可っ笑しい”映画だった。 豪華キャストと巨額を投じて、とことんまで「戦国時代」という時代性と概念をシニカルに馬鹿にし、下世話に表現しつくした北野武らしい映画だったと思う。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「もののけ姫」“生命の美しさに対する狂気的な執着と慈愛”

宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」を様々な側面から感慨深く観終えて、何よりも強く感じたことは、彼が生み出してきた過去作に対するリスペクトの再確認と、今一度その作品群を観直していきたいという衝動だった。
スバラシネマReview

「犬王」映画レビュー “作品内外で奏でられる二人の共鳴”

語られぬ者たちの時代と怨念を超えた狂騒曲。 この国が誇る最古の舞台芸術である「能楽(猿楽)」をメインフィールドにして、時代に埋もれた能楽師と名も無き琵琶法師の友情と狂気が、縦横無尽のアニメーション表現の中で描きつけられている。
2021☆Brand new Movies

「るろうに剣心 最終章 The Beginning」映画レビュー “足りなかったのは、やっぱりあの一言”

予想通り、ビジュアルは爆発している。 「雪代巴」のあまりにも美しく、あまりにも残酷な斬殺の様。雪景色の白と、血しぶきの赤の、無慈悲な色彩。 あのシーンを、実写映画の中で表現しきったことが、この映画における唯一無二の価値だろうと確信した。
スバラシネマex

スバラシネマex「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編」 “OVAだからこそ辿り着いた残酷と狂気の美しさ”

ようやくこのOVAを観ることができた。 世の好事家たち、特に時代劇フリークからも高い評価を受ける作品であることは知っていたので、随分前から観たかったのだけれど、OVA作品故になかなか鑑賞機会を得られなかった。
2021☆Brand new Movies

「るろうに剣心 最終章 The Final」映画レビュー “チャンバラを超越したケレン味は楽しいけれど……”

公開を心待ちにしていた、というわけではないけれど、実は密かに期待はしていた。 原作ファンとしては、今作で描かれる“人誅編”も無論実写で観てみたかったし、このエピソードを「二部作」で描くことは、映画の連なりとして効果的に作用すると思えたからだ。
2020☆Brand new Movies

「斬、」映画レビュー “「生」に対する猛烈な衝動は「死」をも克服するのか”

そのあまりにも荒々しく、場面によっては酷く稚拙にすら見える映画世界は、とてもじゃないが、世界に名を知れた還暦間際の映画監督の作品だとは、“普通”思えない。が、しかし、これが「塚本晋也」の映画作品である以上、“普通”という言葉で収まるわけもなく、その稚拙さも含めた荒々しさに、只々、心がざわめく。(映画「斬、」レビュー・ネタバレ批評・感想)
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