スバラシネマReviewおヒサシネマ!「天空の城ラピュタ」“稀代のヴィランの金色の瞳と美学” 当然のごとく「天空の城 ラピュタ」は、自分自身が物心ついた頃から何度も何度も観続けた映画の一つであり、各シーンのほとんどの台詞は画面から発される前にそらで言えてしまうけれど、それでも新しい発見や興味は尽きない。 2024.08.30スバラシネマReview久々鑑賞☆おヒサシネマ!
スバラシネマReviewおヒサシネマ!「となりのトトロ」“次はどういうタイミングで、僕は「トトロ」を観るだろう” 夏休み中の金曜ロードショーで、10年ぶりに「となりのトトロ」を観た。 10年前に観たのは、当時3歳になる手前の娘が、「トトロが好き」と言ったのを聞いて、DVDを買って帰ったときだった。娘を膝の上に抱えて一緒に観た。 2024.08.23スバラシネマReview久々鑑賞☆おヒサシネマ!
スバラシネマReviewおヒサシネマ!「大誘拐」“夏の終わりに日本映画史唯一無二のメルヘンを” それなりに映画をたくさん観てきているが、印象的な各シーンの台詞が、俳優たちの発声のトーンを含めて瞬間的に脳裏に蘇る作品は数少ない。 岡本喜八監督作、北林谷栄と緒形拳の存在感があまりにも大きすぎる作品ではあるが、台詞回しの印象としては主人公の一人である風間トオルの存在感も大きく、個人的には彼なしに本作は語れない。 2024.08.18スバラシネマReview久々鑑賞☆おヒサシネマ!
2024☆Brand new Movies「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」“残念すぎる結末と、「新章」への期待” 単行本の最終巻(12巻)を読み終えた瞬間、ちょっと整理がつかない「呆然」とした脳裏の中で渦巻いたものは、独創的なSF青春群像劇の帰着に対する充実感と、映画の結末に対する圧倒的な不可解さだった。 2024.06.012024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「シティーハンター」“「C・H」の三様の世界線が入り混じり共存する奇跡的な実写化” 体現している人物が「冴羽獠」であることを信じて疑わせない鈴木亮平は、奇跡的ですらあった。それは、一般的な漫画の映画化作品における“忠実”とは一線を画していると言っていいくらいに、正真正銘の“実写化”だった。 2024.04.282024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「劇場版 からかい上手の高木さん」“脳内補完でとなりの席の高木さんを思い出す” 「からかい上手の高木さん」は、原作を長らく漫画アプリで無料で読んでいたのだけれど、四十路を超えた立派なおじさんである私は、次第に二人が織りなす甘酸っぱさと眩しさにたまらなくなってしまい、先日ついに単行本を購入し始めた。 2024.04.142024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「名探偵コナン 紺青の拳」“スーツケースで密入国はしたくない” 相変わらずというかなんというか、繰り広げられる事件、アクション、サスペンス、すべてにおいて「なんだそりゃ…」の連続。娘と二人で観ながら、終始ツッコミっぱなしだった。 2024.04.122024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」“日常の中の非日常を切実に茶化すくそやばい寓話” 多様性という言葉のみが先行して、それを受け入れるための社会の成熟を成さぬまま、問題意識ばかりが蔓延する現代社会において、私たちは、いつしか見なければならない現実から目を背け、まるで気にもかけないように見えないふりをしている。 2024.04.092024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「アルキメデスの大戦」“平和ボケしたこの国に今求められるVFX監督” 結論から言うと、とても面白い映画だった。 太平洋戦争開戦前の旧日本海軍における兵器開発をめぐる政治的攻防が、事実と虚構を織り交ぜながら娯楽性豊かに描き出される。 2024.03.092024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「悪い奴ほどよく眠る」“いつの時代も「悪意」はよく眠り、そしてよく育つ” いやあ、久しぶりに黒澤映画を観て、根幹的な映画づくりの巧さに冒頭から感嘆した。 オープニング、本作の登場人物が一堂に会する結婚披露宴のシーンが先ず白眉だ。 2024.02.032024☆Brand new MoviesスバラシネマReview