2021☆Brand new Movies「ある用務員」映画レビュー “楽しさもあるが、映画的なダサさが致命的” 極めて“惜しい”映画であることを前提とした上で、とても稚拙で、ダサい映画だったなと、落胆したことは否めない。 全編から滲み出る映画の低予算感を踏まえると、出演陣はちょっと驚くくらいに豪華な印象を受ける。脇役陣は特に名の知れたバイプレイヤー揃いで、それぞれクセの強いキャラクターを演じていたと思う。 2021.09.272021☆Brand new Movies
2021☆Brand new Movies「資金源強奪」映画レビュー “匂い立つ昭和の娯楽臭にクラクラする” 溢れ出る「昭和」のギラつく雑多感。 人からも、服装からも、街並みからも、すべてから放たれるそのギラギラに圧倒される。 展開される犯罪アクションの卓越したエンターテイメント性もさることながら、映し出される「昭和」そのものが揺るぎない「娯楽」だった。 2021.06.052021☆Brand new Movies
2021☆Brand new Movies「すばらしき世界」映画レビュー “空の広さに感じる、救いと残酷と” この世界はあまりにも生きづらい。 その、ありのままの「残酷」を、この映画は潔くさらりと描きつける。 西川美和という映画監督が表現するその世界は、いつも、とても優しく、そしてあまりに厳しい。 2021.03.012021☆Brand new Movies
2021☆Brand new Movies「仁義なき戦い 完結篇」映画レビュー “熱量みなぎる「撮影現場」をぜひとも映画化してほしい” 驚かされるのは、この5部作が1973年から1974年の僅か一年半あまりで、怒涛の如く製作され、公開されているという事実だ。 日本映画界そのものがギラギラと隆盛を極めたプログラムピクチャー全盛の時代だったとはいえ、「映画製作」に対するあらゆる意味での今はなき「熱量」を感じずにはいられない。 2021.02.132021☆Brand new Movies
2021☆Brand new Movies「ザ・ファブル」映画レビュー “この国の「娯楽映画」は、この先岡田准一が牽引する” 不殺さずの殺し屋という「矛盾」を成立させたキャラクターの立ち位置と、この作品の世界観は、極めて漫画的であり、同時に今の“日本映画向き”だとも思った。 2021.02.082021☆Brand new Movies
2018☆Brand new Movies「孤狼の血」<7点> 「今」の日本映画において、ぶっちぎりに「熱量」が多い作品であることは間違いないし、こういう日本映画をもっと観たい。 が、しかし、熱量が高騰したことは認める反面、それが沸騰するまでに達したかというと、正直なところ疑問符が残る…more 2018.05.192018☆Brand new Movies
2017☆Brand new Movies「アウトレイジ 最終章」<8点> 「全員悪人」と銘打たれた第一作目から7年。渾身の最終章。 許されざる者たちの鬩ぎ合いの様は、恐ろしさを遥かに通り過ぎ、愚かさを通り過ぎ、滑稽さをも通り過ぎ、もはや「悲哀」に溢れている。 どんなに息巻き、意地と欲望渦巻…more 2017.10.172017☆Brand new Movies
2017☆Brand new Movies「仁義なき戦い 頂上決戦」<8点> ドン底からの暴力による抗いを描きつけるシリーズ第4弾。 東京五輪を間近に控え、時代が生んだアウトローたちの一寸のカタルシスは、権力と時代の激流により徐々に確実に淘汰されていく。 暴力のカリスマ二人が、極寒の留置所で諦観じ…more 2017.04.222017☆Brand new Movies
久々鑑賞☆おヒサシネマ!おヒサシネマ! 「ブラック・レイン」 劇中、タイトルである「Black Rain」というキーワードを台詞の中で発する人物が、「若山富三郎」であるということに今回の再鑑賞で初めて気付いて、自分自身がこの名作を“ちゃんと”観られていなかったということと、リドリー・ス…more 2015.09.25久々鑑賞☆おヒサシネマ!
2014☆Brand new Movies「ザ・ヤクザ」<7点> 2014年11月10日。日本映画史上最高の大巨星墜つ。 映画俳優高倉健の死に対し、喪失感は大きすぎる。ただ、彼が遺した205本の映画の殆どを、僕はまだ観られていない。 まだまだ高倉健の映画を観られることを、映画ファンとし…more 2014.11.222014☆Brand new Movies