#ホラー

スバラシネマReview

「ザ・メニュー」“美食という芸術が孕む狂気と虚無感”

何のために料理をするのか、誰のために料理をするのか。「料理」というものを突き詰めた結果、たどり着くのは果たして、“奉仕”だろうか、“芸術”だろうか。いや、“狂気”だった。
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「NOPE/ノープ」 “人を噛んで吐き捨てるものの本当の正体”

苦手な恐怖映画として身構えて見進めたけれど、そんな苦手意識を一蹴するとびきり“ヘンな映画”だった。おかしな映画ではあるが、それは映画を知り尽くした者のクリエイティブだと思えた。
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「アダムス・ファミリー」映画レビュー “クリスティーナ・リッチのブキミカワイイがたまらない”

もっとチープで子供向けのファミリームービーの印象だったが、冒頭からしっかりと作り込まれた美術やカメラワークが秀逸で、想像よりもずっとレベルの高いクオリティを誇る娯楽映画の世界観に引き込まれた。
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「モービウス」映画レビュー “美しく禍々しいモクモク描写は良かったけれど”

夏時期になると自宅の周りにコウモリが多くて困っている。 以前などは、いつの間にか室内に入り込んでいて、恐怖におののいた。 本作で、主人公モービウスがコウモリの化け物に変態してしまって、天井の片隅に張り付いている様は、その時のおぞましさを思い出すとともに、禍々しくて良かったと思う。
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おヒサシネマ!「ジュラシック・ワールド/炎の王国 」 “原題が指し示す「王国」の真意とその崩落”

シリーズ通算5作目(新シリーズ2作目)となる本作が個人的には大好きで、「ジュラシック・パーク」シリーズ全作品の中でも、1位2位を争う優れた娯楽映画だと思っている。
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おヒサシネマ!「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」 “ああなるほど、これが「カオス理論」ですか、マルコム博士”

「ジュラシック・パーク」は劇場鑑賞以降も何度も繰り返し観てきた記憶があるが、この続編については劇場以来再鑑賞した記憶はない。何故か?そう、決して良い映画だとは言い難いからだ。 スティーヴン・スピルバーグ監督作として捉えるならば、きっぱり「駄作」と言わざるを得ない。
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おヒサシネマ!「ジュラシック・パーク」 “姉弟の叫び声と共に再び恐竜王国へ”

最新作「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の劇場鑑賞前に、シリーズ全作を見返してみようと思いたち、1993年の第一作を久しぶりに鑑賞。 劇場での初鑑賞から二十数年あまり、幾度も見返していると思うが、映画史に残る娯楽超大作のエンターテイメントは決して色褪せない。
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「オールド」映画レビュー “適切な死の順番、束の間の幸福”

詰まるところ、人間にとっての最大の脅威は「時間」であるということ。 「時間」というものの非情さと残酷。それに直接的に脅かされた時、またはそれを独善的に操れると知った時、人間は狂気と慈愛の狭間で混乱し、混沌を生む。
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「ラストナイト・イン・ソーホー」映画レビュー “現在と過去との交錯が浮き彫りにする罪と闇”

“ソーホー”とは、ロンドン中心地に位置する1エリアのこと。 そういうロンドンという街の歴史や、文化的な文脈に精通していれば、より一層この映画の魅力は増大したことだろう。
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「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」映画レビュー “狂気!怪奇!ホラー!想像以上のサム・ライ味!”

ある程度「覚悟」はしていたつもりだったけれど、想像を越えた“狂気のるつぼ”を目の当たりにして、正直面食らってしまった。 タイトルが指し示していた通り、あらゆる表現で具現化された狂気性そのものが入り混じり、特異な映画世界を構築していた。
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