#テレビドラマ

スバラシネマReview

スバラシネマex「おむすび」“ヒロイン不在を支えた二人の女性像”

ほぼ全話をリアルタイムで見届けて、最終話を見終えたときの率直な印象は、「中途半端なドラマだったな」ということだった。
「朝ドラとはこういうもの」と言われれば確かにそうかもしれないと思うと同時に、もう少し何とかならなかったか、いや、何とかできたはずだという口惜しさが終始残るドラマだった。
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スバラシネマex「海に眠るダイヤモンド」“終わりし島に置いてゆかれた思いと、一輪のささやかな花”

前々から「軍艦島」に行ってみたいと思っていた。そして、「軍艦島」を舞台にした作品を観てみたいとも思っていた。
最終回まで観終えてから一週間が経つが、いまだにドラマの余韻が心の中でたなびいている。純粋に、素晴らしいドラマだったと思う。
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スバラシネマex「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」“刹那的で破滅的、それでも愛おしい彼女たちの日常生活”

二人の主人公が醸し出すのは、“ゆるカワ”な雰囲気と表裏一体で共存する、明確な“死”の濃い香り。女子二人でわちゃわちゃと楽しげに毎日を送っているように見えても、彼女たちはやはり修羅の底に生きていた。
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スバラシネマex「虎に翼」“今日も彼女たちは、その先の一寸の笑みを得るために黙々と踊り続ける”

さて、どこから語り始めるべきか。最終回放送から一週間たち、なかなか書き始めることができない。 取っ掛かりを見出そうと、SNSを振り返ってみれば、「虎に翼」関連で自分が投稿したコメントだけで、文字数が1500字を超えていた。それはこの“朝ドラ”の類を見ない濃密さを物語っていた。
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スバラシネマex「七夕の国」“あの監督の淡白さとVFX力が今作にはマッチしていたかもしれない”

まず最初に言っておきたいのは、原作ファンとしては、この映像化自体がやはり大勝利であり、全10話を終始楽しんで鑑賞した。何よりも、岩明均の「七夕の国」が、全世界に対して視聴可能なコンテンツとして、日の目を見たことが嬉しかった。
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スバラシネマex「ブギウギ」“時代の悲哀も作劇の不満も、すべてをまかり通す歌唱力一発の娯楽力”

1981年生まれの私は、当然ながら笠置シヅ子が生で歌唱する姿を観たことはない。けれど、或る「記憶」から、彼女が昭和の時代を代表する唯一無二の歌手であることは知っていた。そしてその特徴的な歌声も、印象強く脳裏に刻まれていた。
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スバラシネマex「夏至物語(1992)」“深夜放送で観たならばきっと忘れられなかった”

昔、映画学生だった頃、「白夜物語」という題名の短い脚本を書いた。 その題名の着想のきっかけは、ちょうど見聞きしたこのミニドラマのタイトルだったと思う。
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スバラシネマex「VIVANT」“タイトル周りや主人公の正体のミスリードを想像しつつ続編を待つ”

基本的にテレビドラマは観ないのだけれど、この「VIVANT」は春先の制作発表の段階から観ようとは思っていた。 映画作品主演級が揃い踏みの豪華キャストと、「半沢直樹」シリーズや「下町ロケット」シリーズを生み出した福澤克雄をはじめとする制作スタッフに対する信頼感がその決め手だった。
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スバラシネマex「らんまん」“夫婦ふたり、一歩一歩踏みしめた地べたから今日も新しい種が芽吹く”

「この花の名前が知りたい」と、母を亡くしたばかりの少年は心に刻み、ただその一念を貫き通して人生を繰り広げる。 主人公と、彼を愛して、彼を支えた人たちの人生と、生きた時代は、決して安閑とした日々ばかりではなかったけれど、その様々な生き様はどれも勇敢で、愛おしい強さに溢れていた。
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スバラシネマex「殺しに来た男」 “無慈悲な初期から次に進めることが大切”

ある場所に迷い込んだ人間が、堂々巡りの時空間の中に放り込まれてしまい、永久に抜け出せなくなるという話は、媒体問わず様々なSF作品で描き出された題材で、本作もその一つと言える。
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