#ミステリー・サスペンス

スバラシネマReview

「グッドニュース」“嘘のような真実、真実のような嘘に彩られた高品質ブラックコメディ”

秀逸な“史実パロディ”であり、上質なブラックコメディだった。舞台は韓国と日本、そして出演陣も各国の俳優たちだけれど、そのルックや語り口には、ハリウッドの手練れが撮っているような映画的な芳醇さが溢れていた。配信映画であるものの、改めて韓国映画の土壌の豊かさを感じた。
2026☆Brand new Movies

「LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン」“10年以上の旅路を経て、ついに一行はあの怪人のもとへ”

本作のストーリーは、まさに劇場版第一作の冒頭シーンに着想を得たストーリーテリングであり、ついに小池健監督が牽引してきたこの「LUPIN THE IIIRD」シリーズが、“複製人間”の前日譚に辿り着いたことに、素直に高揚感を覚えた。
2026☆Brand new Movies

「MERCY/マーシー AI裁判」“人間の脆さと弱さを映し出すAIとの未来に感じた困惑と涙”

本作の風貌はいかにも“B級SF”のそれであり、普通であれば劇場鑑賞はスルーして、早々に開始されるであろうサブスク配信を待っていたことだろう。ただ、主演俳優をはじめとするキャスティングの座組で、ほぼ衝動的に劇場鑑賞に至った。
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2026☆Brand new Movies

「灼熱の魂」“怒りの連鎖に自ら踏み入った母親の、真の罪と罰”

この映画が描き出す物語自体に対して、私個人の価値観は、行き場を見失い、困惑してしまったことは否めない。もっと端的に言ってしまえば、私はこの物語が辿り着いた終着点において、「納得」がいかなかった。そして、本作のテーマそのものへの是非に対して逡巡が尽きなかった。
2026☆Brand new Movies

「クライング・ゲーム」“もう少し退屈であれば、人間の「性」をもっと深めたかもしれない”

観終わってもなお、この作品の“類”を端的に表すのは難しいと感じた。なかなか一筋縄ではいかないそのストーリーテリングは、その重層感も含めて、アカデミー賞脚本賞の栄誉に相応しかったのだろうと思える。
2026☆Brand new Movies

「天城越え」“少年の衝動と映画的不条理、それをすべて支配し許容させる田中裕子の艶”

最後に描き出される少年の“ある衝動”。14歳の少年を突き動かしたその衝動の正体は何だったのだろうか。映画上ではとても唐突に、そして伝わりにくく表現されているため、鑑賞者の多くはキョトンとし、その不条理感に困惑してしまうことも否めないだろう。
2025☆Brand new Movies

「ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン」“教会内を支配する光と闇が、人間の本質を浮かび上がらせる”

ダニエル・クレイグが名探偵“ブノア・ブラン”を演じるミステリーシリーズ第三弾。
過去二作においても、“007”のパブリックイメージからの脱却と、オリジナルの名探偵像の構築に成功してきたダニエル・クレイグだが、本作では長く伸びた髪に髭も蓄え、風貌的にもすっかりと板についた名探偵を好演している。
2025☆Brand new Movies

「陪審員2番」“見通しの悪い土砂降りの中で、曖昧になる「正義」の行方”

仕事上、企業や組織のブランディングのためのコピーライティングのような職務も担っている。最近の案件で、「正義」というキーワードに言及したブランドステートメントを作成していたこともあり、本作が描き出した「正義」という人間の固定概念を軸にした事のあらましは、個人的にもとてもタイムリーで興味深く、何よりも映画として圧倒的に面白かった。
2025☆Brand new Movies

「プラットフォーム」“衝動的鑑賞の価値はあるが、短編に纏められたならばもっと良かった予感”

「衣食足りて礼節を知る」ではないけれど、“餓え”という極限状態にこそ、人間というものの本質は現れる。それは倫理的な観念を度外視して、人間が一生物である以上致し方ないことだとも思える。
2025☆Brand new Movies

「爆弾」“令和の怪人スズキタゴサクの狂気と憂鬱”

もはや“怪人”のような謎の男と、密室で対峙して繰り広げられる文字通りの“爆弾サスペンス”。容赦なく死傷者数が積み重なっていく展開には、映画内での絶望感を越えて、現実社会そのものが薄っすらと感じ始めている一種の「終末感」を覚えた。
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