#ミステリー・サスペンス

2025☆Brand new Movies

「ヘルドッグス」“日本映画が生んだ悪人たちの狂騒劇に歓喜する”

ズバリ面白かった。バイオレンス系のアクション映画において、日本映画は長らく韓国映画界に大きな溝を空けられていたが、本作はその状況に対するカウンターパンチになり得る一作だったと思う。
2024☆Brand new Movies

「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」“SNS時代ならではの掘り出し物映画”

密室劇+回想劇によるスペイン産ミステリー。 観客をミスリードする数々の要素や仕掛けが多分に盛り込まれ、ストーリー展開以上に、登場人物たちの印象が二転三転とひっくり返る興味深いサスペンス映画だった。
2024☆Brand new Movies

「ゴールデンカムイ」“「ヒンナヒンナ」の和みと変顔までを表現しきったスタッフと演者の勝利”

「ゴールデンカムイ」は、今年原作漫画を“大人買い”した作品の一つ。 もちろん、数年前から漫画作品自体が持つ、その独自性とスペクタクルな世界観についての評判はよく聞いていたのだが、例によってふと読み始めた漫画アプリの無料配信分にドハマリしてしまった。
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2024☆Brand new Movies

「ある男」“見えてくるのは、他の誰でもない自分自身の後ろ姿”

“主人公”という概念に対する本作のミスリードを感じ取ったとき、途端にこの物語が持つ本質に引き込まれた。 “ある男”とは、結果として誰を指すタイトルだったのか。ラストの短いシークエンスでそれをあぶり出す本作の試みは、とても興味深く、とても感慨深かった。
2024☆Brand new Movies

「ウルフズ」“旧知の二人の初老イケオジぶりが最大の娯楽”

まず、ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーのW主演の娯楽映画(しかも監督はジョン・ワッツ)が、Web配信のみの公開となっている事実に、映画ファンとしては何とも言えないモヤモヤ感を覚える。
2024☆Brand new Movies

「終わらない週末」“週末と終末の狭間で、今私たちは生活している”

今世界は、疑心暗鬼に満ちている。 自分以外の“他者”が、いつ、いかなる理由で「攻撃」をしてくるか分からない時代。人々は常にビクつき、防衛本能をフル稼働せざるを得ない。 どうしてこんな世界になってしまったのか。国家レベルから、一個人レベルに至るまで、私たちは息を詰まらせて苦悩している。
2024☆Brand new Movies

「落下の解剖学」“親子がそれぞれに抱え続ける藪の中と、そのすべてを知る存在”

男は事故死したのか、自殺したのか、それとも殺害されたのか。その真相は、主人公である女性(作家であり妻であり母親)の胸中で静かに眠る。 まさに「真相は藪の中」。黒澤明監督の「羅生門」よろしく人それぞれの見え方や、考え方、捉え方によって、複数の「真実」めいたものが浮かび上がっては、食い違い、先の見えない藪の中に追い込んでいく。
スバラシネマReview

スバラシネマex「地面師たち」“地面の下に蠢く闇の深淵を最もプリミティブなやり方で……”

まず題材がとても面白い。記憶にも新しい2017年の「積水ハウス地面師詐欺事件」をモチーフにしていることは明らかだが、詐欺師集団が手練手管を駆使して巨額詐欺行為を行う一連のストーリー展開は、まさに現代における“ケイパー(強奪)”ものであり、興味深く、エキサイティングだった。
スバラシネマReview

おヒサシネマ!「大誘拐」“夏の終わりに日本映画史唯一無二のメルヘンを”

それなりに映画をたくさん観てきているが、印象的な各シーンの台詞が、俳優たちの発声のトーンを含めて瞬間的に脳裏に蘇る作品は数少ない。 岡本喜八監督作、北林谷栄と緒形拳の存在感があまりにも大きすぎる作品ではあるが、台詞回しの印象としては主人公の一人である風間トオルの存在感も大きく、個人的には彼なしに本作は語れない。
スバラシネマReview

スバラシネマex「七夕の国」“あの監督の淡白さとVFX力が今作にはマッチしていたかもしれない”

まず最初に言っておきたいのは、原作ファンとしては、この映像化自体がやはり大勝利であり、全10話を終始楽しんで鑑賞した。何よりも、岩明均の「七夕の国」が、全世界に対して視聴可能なコンテンツとして、日の目を見たことが嬉しかった。
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