スバラシネマReviewおヒサシネマ!「となりのトトロ」“次はどういうタイミングで、僕は「トトロ」を観るだろう” 夏休み中の金曜ロードショーで、10年ぶりに「となりのトトロ」を観た。 10年前に観たのは、当時3歳になる手前の娘が、「トトロが好き」と言ったのを聞いて、DVDを買って帰ったときだった。娘を膝の上に抱えて一緒に観た。 2024.08.23スバラシネマReview久々鑑賞☆おヒサシネマ!
スバラシネマReviewおヒサシネマ!「大誘拐」“夏の終わりに日本映画史唯一無二のメルヘンを” それなりに映画をたくさん観てきているが、印象的な各シーンの台詞が、俳優たちの発声のトーンを含めて瞬間的に脳裏に蘇る作品は数少ない。 岡本喜八監督作、北林谷栄と緒形拳の存在感があまりにも大きすぎる作品ではあるが、台詞回しの印象としては主人公の一人である風間トオルの存在感も大きく、個人的には彼なしに本作は語れない。 2024.08.18スバラシネマReview久々鑑賞☆おヒサシネマ!
2024☆Brand new Movies「ミニオンズ フィーバー」“黄色い謎生物たちの伝統芸“ 本来の主人公グルーを差し置いて、すっかりと世界的なキャラクターとして定着した“ミニオンズ“。一昨日開幕したパリ五輪の開会式においても、割と長尺の時間を使って、開会式用にオリジナル制作されたミニオンズのアニメーション場面が映し出されていたことからも、このキャラクターたちが確固たる“世界的地位“を得ていることは明らかだろう。 2024.07.152024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「アステロイド・シティ」“様々な観点と同じ数の賛否を生む懐の深い映画” メインストーリーを極彩色豊かな劇中劇として映し出し、舞台劇のように描き出した現実描写を挟み込んだ入れ子構造は、意図的に難解で、映画世界に没頭しづらい。 けれど、その感情移入のしづらさそのものが、本作におけるウェス・アンダーソン監督の思惑でもあり、最終的には彼の生み出した世界に心地よく包みこまれていたことに気づく。 2024.06.092024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」“残念すぎる結末と、「新章」への期待” 単行本の最終巻(12巻)を読み終えた瞬間、ちょっと整理がつかない「呆然」とした脳裏の中で渦巻いたものは、独創的なSF青春群像劇の帰着に対する充実感と、映画の結末に対する圧倒的な不可解さだった。 2024.06.012024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「シティーハンター」“「C・H」の三様の世界線が入り混じり共存する奇跡的な実写化” 体現している人物が「冴羽獠」であることを信じて疑わせない鈴木亮平は、奇跡的ですらあった。それは、一般的な漫画の映画化作品における“忠実”とは一線を画していると言っていいくらいに、正真正銘の“実写化”だった。 2024.04.282024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「劇場版 からかい上手の高木さん」“脳内補完でとなりの席の高木さんを思い出す” 「からかい上手の高木さん」は、原作を長らく漫画アプリで無料で読んでいたのだけれど、四十路を超えた立派なおじさんである私は、次第に二人が織りなす甘酸っぱさと眩しさにたまらなくなってしまい、先日ついに単行本を購入し始めた。 2024.04.142024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
2024☆Brand new Movies「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」“日常の中の非日常を切実に茶化すくそやばい寓話” 多様性という言葉のみが先行して、それを受け入れるための社会の成熟を成さぬまま、問題意識ばかりが蔓延する現代社会において、私たちは、いつしか見なければならない現実から目を背け、まるで気にもかけないように見えないふりをしている。 2024.04.092024☆Brand new MoviesスバラシネマReview
スバラシネマReviewスバラシネマex「ブギウギ」“時代の悲哀も作劇の不満も、すべてをまかり通す歌唱力一発の娯楽力” 1981年生まれの私は、当然ながら笠置シヅ子が生で歌唱する姿を観たことはない。けれど、或る「記憶」から、彼女が昭和の時代を代表する唯一無二の歌手であることは知っていた。そしてその特徴的な歌声も、印象強く脳裏に刻まれていた。 2024.03.29スバラシネマReviewスバラシネマex
2024☆Brand new Movies「アラジン」“魔神俳優の支配力と王女の歌唱力は素晴らしい” アニメ版のほぼ忠実な映画化であり、作品としての“成功要因”も、アニメ版とこの実写版で同じ要素が挙げられると思う。 それはすなわち、ランプの魔人“ジーニー”の、キャラクターとしての抜群の存在感だ。 2024.03.022024☆Brand new MoviesスバラシネマReview