スバラシネマexスバラシネマex「おちょやん」“「人生は喜劇だ」と言える人間の強さと愛しさと” “終戦”を迎えた主人公・千代が、抱え込んできた悲しみと鬱積を吐き出すように、かつて自分が女優を志すに至った「原点」である戯曲『人形の家』の台詞を繰り返し唱える。 それは、憧れの象徴だった人様の台詞が、自分自身の言葉になった瞬間だった。 2021.05.31スバラシネマex
2021☆Brand new Movies「るろうに剣心 最終章 The Final」映画レビュー “チャンバラを超越したケレン味は楽しいけれど……” 公開を心待ちにしていた、というわけではないけれど、実は密かに期待はしていた。 原作ファンとしては、今作で描かれる“人誅編”も無論実写で観てみたかったし、このエピソードを「二部作」で描くことは、映画の連なりとして効果的に作用すると思えたからだ。 2021.05.082021☆Brand new Movies
2021☆Brand new Movies「おとなの恋は、まわり道」映画レビュー “リアルな紆余曲折による芳醇なふたり” 「おとなの恋は、まわり道」なんてユルい日本語タイトルがつけられているけれど、このラブコメが描き出すストーリーと人物描写は、決してユルくもヌルくもなく、極めて痛々しく、辛辣だ。 そしてだからこそこの上なく、可笑しい。 2021.05.032021☆Brand new Movies
2021☆Brand new Movies「愛がなんだ」映画レビュー “象に餌をやりながら昔の馬鹿を懐かしむ” たぶん、この映画を観たほとんどの人たちは、登場人物たち(特に主人公)に対して、痛々しさと、ある種の嫌悪感を覚えるのだろうと思う。 恋の沼に溺れ(どっぷりと沈み込んでいる)、自分を好いている人に都合よく甘え、相手を悪者にしたくないと物分りいい風に恋を諦める“彼ら”の様は、正直目も当てられない。 2021.05.032021☆Brand new Movies