
2015-01


セルフィー

「新しき世界」<9点>
ラスト、辛辣な運命に導かれるままに、ついに望まぬ“椅子”に収まった主人公。“新しき世界”を眼下に見下ろし、彼は何を思ったのだろう。 一見、彼の表情は自らの運命に対しての苦悩に苛まれているように見える。 しかし、その先のシ…more

「ベイマックス」<8点>
「面白かった?」「うん!」 シアターを出て手洗いに行った。すると、同じ回を観ていたらしいとある父親と3〜4歳と見られる彼の息子が、そんなやりとりをしていた。 「ああ、とても良い映画体験をしたんだな」と、全くの他人の彼…more

「愛犬とごちそう」<5点(短編)>
もはやお決まりとなっているディズニー・ピクサー映画の新作公開時に同時上映される短編作品。 ディズニーの新作「ベイマックス」と同時上映されたのは、“くいしんぼう”の犬の目線で飼い主の人生模様を辿った佳作だった。 よく出…more

鉄棒

ミニシアター

「NO」<7点>
“成し遂げたこと”の価値が大きいほど、その当人は感情の置き場所に戸惑うものかもしれない。 主人公一人が信じた「目的」を果たし終えた後、それまでと変わらずに広告を作り続ける彼の瞳が印象的だった。 独裁政権下のチリでよう…more

「百円の恋」<9点>
「最高」だ。何が?って、「安藤サクラ」に決まってる。 “どん底”が住処の女。ヤケクソで始めた一人暮らしから、悲惨な処女喪失と失恋が更に追い打ちをかける。 鬱積という鬱積に呑み込まれそうになったとき、彼女はそれを振り払…more

「ロボコップ(2014)」<7点>
サミュエル・L・ジャクソン演じる極右のTVショー司会者が、持論の本音を曝け出すさまを堂々と映し出して映画は終幕する。 とてもブラックで特異なラストシーンだが、この映画における“正義”の勝利を表したシニカルで巧い結末だったと…more