「花と嵐とギャング」“二大俳優の大根ぶりをキュートとするか、チープとするか”

スバラシネマReview

評価:  3点

Story

とある悪党一家があった。母親・まさは、凄腕の女傑。長男は香港ジョーと異名をとる国際航路を股にかける大物。長女・佐和は女ながらも前科者、加えてスマイリー健という刑務所帰りの亭主を持っている。いささかまともな次男・正夫さえ悪事を嫌いながらもズルズルと深みに嵌っていた。 Filmarksより

 

Review

「バカヤロー」と高原の只中で叫ぶ高倉健の悲しみとも喜びとも受け取れる表情で本作は終幕する。
正直、唖然としてしまうというのが健全な印象だと思う。
おおらかというか、テキトーというか、1960年代の昭和真っ只中の国産娯楽映画のエネルギーが、良い意味では満ち溢れ、悪い意味ではダダ漏れしている。

鬼才・石井輝男監督作で、端から「喜劇」と割り切っている作品なので、破天荒なストーリーテリングに対して真剣にダメ出しをするのは野暮だろう。
登場するギャングの面々の滑稽さも含めて、ハットとスーツに身を包んだその佇まいを堪能するべき作品だと思う。

ただ、とは言っても、あまりにもキャラクター造形やストーリー展開がおざなりには見えてしまい、娯楽映画として「楽しい!」とは、中々思えなかった。
主演の高倉健、鶴田浩二の当代きっての二大俳優は、その風貌は流石に渋く、格好いいけれど、演じているキャラクターの人間性が浅く、魅力的に思えなかった。
そういう演出なのか、意図的な演技プランなのか判別がつかなかったが、彼らの演技自体もあまりにも“大根”で、終始半笑いを禁じ得なかった。

まあそれらも含めてキュートに感じたり、60年以上前の時代を感じて、カルト的な楽しみ方をする作品なのだろう。

 

Information

タイトル花と嵐とギャング
製作年1961年
製作国日本
監督
脚本
撮影
出演
鑑賞環境インターネット(U-NEXT)
評価3点

 

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画像引用:https://plaza.rakuten.co.jp/enova/diary/202105180000/

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