評価:
8点Story
イスラ・ヌブラル島の大噴火から4年。オーウェンは人里離れた山奥でクレアと14歳になったメイジーと3人で暮らしていた。ある日、オーウェンは我が子を連れたブルーと再会する。ところがその矢先、ブルーの子どもが何者かに誘拐されてしまう。怒り狂うブルーに、必ず子どもを取り戻すと約束するオーウェン。そんな中、イナゴの大発生による農作物被害を調査していたエリー・サトラー博士は、バイオテクノロジー分野の巨大企業バイオシンが関係していると疑念を抱き、かつてのパートナー、アラン・グラント博士に助言を求めるのだったが…。 allcinemaより
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Review
1993年の「ジュラシック・パーク」から約30年、時間を越えて、時代を越えて、一つの映画シリーズを“体感”するというプロセスは、映画ファンとしての一つの醍醐味だと思う。
かなり破茶滅茶な作品に仕上がっていることは否定しないが、30年間このシリーズを観続けてきた一恐竜映画ファンとして、“胸アツ”だったことも否定できない。
30年前、10歳かそこらだった私は、父親と劇場のスクリーンに蘇った恐竜の闊歩を目の当たりにした。
映画制作におけるCG技術もまだまだ黎明期だった時代、スティーヴン・スピルバーグによってもたらされたその“恐竜世界”は、まさにアメージングであり、エキサイティングな体験だった。
個人的にも、映画を映画館で観るという娯楽体験の本質を、心に植え付けてくれた作品だったと思える。
そんな映画史的にも、個人的にもエポックメイキングな作品の「完結編」と謳われる本作に対して、熱くならないわけがないのだ。
前述の通り、破茶滅茶な映画であり、ストーリーテリング的に破綻している箇所もあるだろう。
ただし、そういう破茶滅茶をまかり通すのが、SF映画であり、娯楽映画であると、私は思う。
SF映画に対して、「科学的ではない」などというクレームをつけるのは、そもそもナンセンスだ。なぜなら、「SF」とは科学的に説明できないことを空想で物語るものであり、そもそも「科学」とは未知なるものを想像し、探求する学問だからだ。
暴論を恐れずに言うならば、「科学的ではないことこそが、科学なのだ」と私は信じている。
“ジュラシック・パーク”の創始者ジョン・ハモンドが、空想し、想像し、巨万の富を駆使して“実現”したのは、まさにそういう世界だった。だからこそ、人々は倫理観を越えて熱狂し、30年間に渡って繰り返し“恐竜世界”を求めたのだと思う。
と、ついつい“空想”と“現実”が入り混じった感情を抱いてしまうが、とにかく私はそれくらいこの映画シリーズが大好きだった。
そして、ついには恐竜たちが世界中に蔓延り、地球上の生命の「種」を混ぜっ返すようなSF世界まで到達してみたこの最新作もとい最終作を私は断然支持したい。
ああ、楽しかった。
映画鑑賞においてその多幸感に勝るものなどない。
Information
タイトル | ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 JURASSIC WORLD: DOMINION |
製作年 | 2022年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | コリン・トレヴォロウ |
脚本 | エミリー・カーマイケル |
コリン・トレヴォロウ | |
撮影 | ジョン・シュワルツマン |
出演 | クリス・プラット |
ブライス・ダラス・ハワード | |
ローラ・ダーン | |
ジェフ・ゴールドブラム | |
サム・ニール | |
ディワンダ・ワイズ | |
マムドゥ・アチー | |
BD・ウォン | |
オマール・シー | |
イザベラ・サーモン | |
キャンベル・スコット | |
ジャスティス・スミス | |
スコット・ヘイズ | |
ディーチェン・ラックマン | |
ダニエラ・ピネダ | |
鑑賞環境 | 映画館(字幕) |
評価 | 8点 |
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画像引用:https://youtu.be/xlxrUahdSDE
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